洋画家。 1901年(明治34年)11月30日、生まれ。1986年(昭和61年)10月14日、死去。 1927年にパリにわたって以来、60年近くパリに移住。パリの風景画を数多く残した。 1956年、レジオン・ドヌール勲章。 1981年(昭和56年)、文化功労者。 1986年10月に急死。その1週間前、文化勲章受章が内定していたが、追贈という形で授与された。
昨日のブログで皆さんに心配をかけてしまったが、一昨日吐いてから痛みは和らぎ、元気を取り戻しつつある。 今日は稲沢市荻須記念美術館へ行って来た。現在、荻須高徳の生誕120年を記念して荻須高徳展が開催されているが、明日が最終日であり、間に合って良かった。 荻須高徳展図録 私は街の風景画を観ることが好きで、今回の展覧会は副題が「私のパリ、パリの私」とされているように、パリの街角、建物などの絵が多い。 パリを描く画家としてユトリロも大好きであるが、この二人が同じ場所「コタン小路」を描いているので比較してみたい。 コタン小路左:荻須高徳(1936年)荻須高徳展図録より 右:ユトリロ(1911年)ユトリロ…
今年も天神さんの古本まつり(10月15日~19日)が近づいてきました。ということで、何年か前に100円均一台に歌集がまとまって出た時に買った木村捨録『壮年的:歌集』(あかね書房、昭和27年7月)を紹介。石原深予先生から御恵投いただいた『論潮』14号(論潮の会、令和3年8月)の石原「尾崎翠全集未収録作品および同時代評等の紹介」に木村が出てきたので、積ん読本から掘り出したものである。同資料紹介は、木村が大正5年6月に創刊した『少年詩歌』(少年詩歌社)に尾崎が「尾崎みどり」名で投稿した短歌を紹介している関係で、木村が出てくる。その一部を引用しておこう。 なお、第二号「編輯室より」には、「毎月種々とご…
稲沢市荻須記念美術館で開催中の長谷川潔展へ。 荻須高徳とはパリ時代に交流があったそうで、開館40周年記念の企画展として長谷川潔の作品が京都国立近代美術館からたくさん来ている。 最初に荻須高徳展を観覧、前回見たときほどたくさんは展示されていないようだが、展示作品が変わり、新たな作品を見ることができた。 抽象絵画の波に押されながらも街を描写する道を選んだ荻須の決意みたいなものが解説されていて役立った。 次に反対側の部屋の長谷川潔展に入室、2部屋分の版画や技法の紹介、油絵などを鑑賞、京都でもここまでたくさんは展示されていないので、初めて見る作品ばかりだった。子どもの絵本の挿絵のような、小鳥、金魚、花…
私は四年生の大学に通って初期に一般教養を学んでいないので「教養がない」と、弄られることが同人仲間内ですらあった。 その教養がないの乱発を受けたのは世田谷区の旧制からの私立大学史学の学閥が一番偉い職場だったが、そこ出身のアカデミックな歴史学界な団塊Jr.のガス抜きに私は使われたいたように今は思う。 私を弄ってガス抜きしていた人のうち正規研究職になれたのはごく僅かで、アラフの今も非正規が多いと聞く。ザマァと実は感じた。 ある日、後から入ってきた人に「どこの大学」と問われ高卒と答えたとたん癇癪を起こされた。 「その場所に入りたくて仕方ない仲間が多くいるのに、自分たちが大学と院で努力を重ねている期間に…
印刷産業にスポットを当てた企画 板橋区立郷土資料館に行き、企画展「令和5年度 工都展 印刷産業「残す」と「伝える」」を見ました。 本展示は、板橋区が2014年(平成26年)から開始した史跡公園整備事業と調査研究の成果を公開する展覧会「工都展」シリーズの、2023年(令和5年)版です。「光学産業」をテーマとした前年の展示に続く今年は、「印刷産業」にスポットを当てた内容になっています。いやぁ…面白かった。 凸版印刷板橋工場にあった「文化サロン」 印象深かったのは、凸版印刷の板橋工場に、戦後、GHQの民生官フランク・シャーマンのオフィスが設けられ、シャーマンがアメリカの雑誌を日本の進駐軍向けに再編集…
あさイチでマティス展へ。 時間ギリギリで上野公園を走った。 父親と小さい男の子の横を通ったとき、「外国の人はポケモンが好きだよねー!」と男の子が言っていた。父親は「みんな好きだよ」と返していた。 そのあとは3時間近くじっくりマティス。 充実ぶり。 デビューそこそこで既に素晴らしい。頭抜けていたんだなあ。 中盤は縦長の構図だらけで息が詰まりそうになる。画面の左上や右下の扱いが気になってくる。 にしても生涯常に模索しながらそして成長しながら制作しているという印象。そういう人(の作品)を見ると、パリの壁の絵で一世を風靡した後自己模倣を繰り返すようになった画家をいつも思い出して胸がきゅっとする。と言い…
ルエリアの花が毎日咲い ています。 典型的な一日花で、折角 咲いたのに直ぐに散って しまう儚い花です。 折角咲いたのに勿体ない なあ。。新しい花が毎日 咲くのですが。 今日は午前中に出掛けた ので、庭仕事は水やり だけ。 まあ、毎日掛かり切りと いう訳にはいかないのだ よ、シニアは多忙だから ね。 今日は邦楽の友社の社長 をされていた守谷幸則氏 を偲ぶ会が日本橋三越の 特別食堂で開かれ、出席 しました。 三越正面玄関の飾りは アジサイでした。 三越の屋上庭園のアジサ イです。 小唄だけでなく邦楽全体 の振興に努力を傾注され ていた守屋さんが、まだ 73歳というお歳でお亡く なりになったのは本当…
2023.4.30 日曜日 大阪市中央区の山王美術館で「藤田嗣治展」を観てきました。 山王美術館は、ホテルモントレグループが収集した600点に及ぶコレクションを公開するために開館された美術館で、以前は難波のモントレ22階にありましたが、昨年OBPに移転されました。 JR京橋駅南口から徒歩数分で着きます。他、京阪電車、地下鉄、どの交通機関を利用してもとてもアクセスのよい立地です。 難波のときは、ホテルの一角ということで現在よりはこじんまりしたスペースでしたが、ヨーロッパ調のエントランスがお洒落な大変雰囲気のいい美術館でした。「佐伯祐三 荻須高徳展」が特に印象に残っています。 移転された新しい建物…
大阪中之島美術館で佐伯祐三展をやっているので見に行ってきた。この画家は丁度、私の生まれた1928年に30歳の若さで夭折しているのだが、生まれが大阪で中津の寺の息子であり、私の出た北野中学を卒業しているので、私の先輩にもあたるのである。昔、北野の校長室に、この画家の絵が飾られていたような気がしているので、ひょっとしたら、今でも北野高校の校長室?にでも、遺作が飾られているのではなかろうか。 それはともかく、佐伯祐三は古くから私の好きな画家の一人で、馴染みのある画家でもあるので、展覧会が開かれるのを待ち焦がれていたのである。ところが行ってみると、この中之島美術館は世界一のコレクションとしてこの画家の…