「華麗なる一族」(1974)を再見。初見は有楽座(1974)にて。芸苑社製作、東宝配給。監督は山本薩夫、主演は佐分利信。カラー、スタンダード、211分(途中で休憩が入る)。 山崎豊子の長編小説「華麗なる一族」の映画化で、山本薩夫監督にとっては「白い巨塔」に続く山崎豊子作品の映画化。 富と権力獲得への手段として、華麗なる閨閥をはりめぐらす万俵一族を主役に、金融界の“聖域”銀行、背後で暗躍する政・財界の黒い欲望を描く。 出演者は豪華な顔ぶれとなり、作品は大ヒット。配給収入は4億2000万円を記録し、1974年度の邦画配給収入ランキング第4位となった。第48回キネマ旬報ベスト・テン第3位。 なお本作…