加入員台帳

　厚生年金基金事務所で作成している、厚生年金基金の加入履歴を記載した個人別台帳。加入員の請求により交付される。平成１９年現在、加入員全員に配布している基金はないが、平成２０年には配布が始まる予定。

・＜Ⅱ型厚生年金基金の加入員台帳＞は手書き。
制度発足時の加入員台帳で、機械化の進んだ基金ではⅠＡ型等に移行している。

・＜ⅠＡ型厚生年金基金の加入員台帳＞には、氏名・生年月日・性別を初めとして標準給与月額の履歴、台帳出力時点の年金額等が表示されているから、毎年この加入員台帳を基金事務所が配布すれば、社会保険庁や企業年金連合会の監視が行え、受託者の覚悟（受託者責任）を擁立できるであろうし、加入員の基金認識も格段にアップし、将来の年金生活の計画も想定できる。

　この＜加入員台帳＞配布を毎年行っていれば、＜受託者責任＞の一端を果たせただろうし、加入員の基金認識も高まったであろう。であれば、代行返上や基金解散も多少なりとも抑制できただろうし、＜年金記録漏れ＞問題、＜年金不払い＞問題等もかなりの部分解決できたであろう。そもそも制度発足時に、記録の保管だけを意図して＜加入員台帳配布せず＞というボタンの掛け違いがあったものと思われる。