河道閉塞

サイエンス

河道閉塞

かどうへいそく

大雨や地震などにより発生した土砂崩れで、河川が堰き止められて天然のダムのようになる地形、またはその現象をいう。

水位が上昇し決壊した場合には土石流などの災害を引き起こすおそれがある。

河道閉塞」は国土交通省による呼称で、メディア上の表現は「土砂ダム」「土砂崩れダム」「天然ダム」「せき止め湖」などに分かれている。


2004年の新潟県中越地震では55カ所の土砂崩れダムが出現。新潟県長岡市山古志の東竹沢地区に高さが31.5メートル、水量が約256万立方メートルという最大規模のダムが形成され、排水作業に2年余り、約80億円の予算を要した。

2008年の岩手・宮城内陸地震では15カ所の土砂崩れダムが出現した。

2011年9月、平成23年台風第12号による集中豪雨水害で、奈良県和歌山県紀伊半島一帯に17カ所の土砂崩れダムが出現。うち奈良県五條市大塔町赤谷(満水時の水量約550万立方メートル)、奈良県十津川村栗平(同約750万立方メートル)、奈良県十津川村長殿(同約270万立方メートル)、奈良県野迫川村北股(同約4万立方メートル)、和歌山県田辺市熊野(同約110万立方メートル)の5か所に出来た土砂崩れダムは、大規模な土砂災害が起こる危険性が高いとして警戒するよう呼びかけられている。奈良県五條市十津川村野迫川村和歌山県田辺市は9月16日、平成23年台風第15号の影響で大雨の恐れがあるとして、土砂崩れダムの下流にある地区を災害対策基本法に基づく警戒区域に設定した。このうち奈良県五條市大塔町赤谷と和歌山県田辺市熊野土砂ダムでは台風15号の大雨で水位が上昇、ダムから水があふれ出す「越流」が起きた。