◆はじめに 鉄道開通以来、貨物輸送といえば有蓋車や無蓋車など、貨車1両単位で貨物を載せて運ぶことが主たる方法でした。それは、戦時中も変わらず続けられ、終戦後も高度経済成長期には物流を支える主役でもあったのです。 中には生活に直結するものも運んでいました。例えば紙の原料になるチップは無蓋車で運び、灯油などの石油類はタンク車で運ぶといった具合に、あらゆる物を運ぶために鉄道は欠かせない存在だったのです。 ©シャムネコ, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズより引用 しかし、1964年の東京オリンピックを期に、全国で高速道路網の整備が進められます。同時に人や物を運んでいた鉄道は、そのシ…