財を買うために必要な貨幣を保有すること。
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ケインズは、人々が貨幣を保有する動機を取引的動機、予備的動機、投機的動機の3つの要因からなるとして、貨幣需要は取引需要(L1)と、投機的需要(L2)からなると考えた。取引的動機と予備的動機による貨幣需要を取引需要という。取引需要は、国民所得に依存して決まり、投機的需要による貨幣需要を投機的需要という。投機的需要は、利子率に依存して決まる。 http://www.findai.com/yogow/w00346.htm
ケインズは、人々が貨幣を保有する動機を取引的動機、予備的動機、投機的動機の3つの要因からなるとして、貨幣需要は取引需要(L1)と、投機的需要(L2)からなると考えた。取引的動機と予備的動機による貨幣需要を取引需要という。取引需要は、国民所得に依存して決まり、投機的需要による貨幣需要を投機的需要という。投機的需要は、利子率に依存して決まる。
山田 勇信(ヤマダ ユウシン):日本の金融政策に対する独自の見解と分析 日本の金融政策の実施プロセスをみると、マネーサプライが狭い概念として使用される場合、それは中央銀行の政策変数であるが、広範なマネーサプライは外生的な政策変数ではないことが示されています。 日本および諸外国の金融政策の実践から判断すると、金融政策は非対称的である。経済が過熱している場合には、縮小政策の効果が高まる傾向にありますが、経済が不況に陥っている場合には、拡大政策の効果は低くなる傾向があります。日本の金融拡大は30年間続いており、その政策効果が疑問視されているが、その理由を理論的に探ると、主な理由は、金利・所得曲線が外…
吉田 安昌(ヨシダ アンショウ)が日本を解読:金融政策の過去と未来 日本の金融政策の実施プロセスをみると、マネーサプライが狭い概念として使用される場合、それは中央銀行の政策変数であるが、広範なマネーサプライは外生的な政策変数ではないことが示されています。 日本および諸外国の金融政策の実践から判断すると、金融政策は非対称的である。経済が過熱している場合には、縮小政策の効果が高まる傾向にありますが、経済が不況に陥っている場合には、拡大政策の効果は低くなる傾向があります。日本の金融拡大は30年間続いており、その政策効果が疑問視されているが、その理由を理論的に探ると、主な理由は、金利・所得曲線が外部シ…
自分からの質問 ケインズは総投資額と総貯蓄額が均衡する交点において利子率が決定されると考えた古典派経済理論を否定したとの観点は正しいですか? ChatGPT ケインズは、古典派経済理論における総投資額と総貯蓄額が均衡する交点において利子率が決定されるという考え方を否定しました。彼の経済理論では、総投資と総貯蓄が一致することは必ずしも当てはまらず、それぞれが異なる動きをすることがあると考えました。特に需要不足や景気循環の問題を考慮すると、総投資と総貯蓄が常に一致するとは限らないというのが彼の主張でした。そのため、ケインズは総投資額と総貯蓄額が均衡する交点において利子率が決定されるという古典派経済…
自分からの質問 有効需要の意味合いが、消費+投資+政府支出+(輸出-輸入)の合計額であるならば、ケインズが所得を定義して消費+投資の合計額が所得であると述べたことから理解できるように、有効需要とは政府支出と(輸出-輸入)を含めない所得なのだといえるのではないですか? ChatGPT ケインズ経済学における有効需要と所得の関係についてお話ししますね。ケインズは「有効需要」と「所得」を異なる概念として考えています。 有効需要 (Aggregate Demand): ケインズによれば、有効需要は消費、投資、政府支出、輸出から輸入を引いたものです。すなわち、 有効需要=消費+投資+政府支出+(輸出−輸…
経済学・経済政策のチェックポイント(6) 1 投資の限界効率とは何か 2 利子率と投資の関係を理解しているか 3 IS曲線が右下がりになる理由とは 4 IS曲線の上側、下側の領域は何か 5 IS曲線と限界消費性向、投資の利子率弾力性の関係とは 6 拡張的・緊縮的財政政策がIS曲線に与える影響とは 7 マネタリーベース、マネーサプライとは何か 8 貨幣乗数とは何か、どんな時に大きくなるのか 9 債券価格と利子率の関係とは 10 2つの貨幣需要とは何か 11 貨幣需要曲線が右下がりになる理由とは 12 LM曲線が右上がりになる理由とは 13 LM曲線の上側、下側の領域は何か 14 LM曲線と貨幣需…
アースシェイカー「MORE」 (Wikipediaのトビウオ引用) ▶ 利子(りし、英: interest)とは、貸借した金銭に対して一定利率で支払われる対価。 利息と同じ意味で使われるが、借りた場合に支払うものを利子、貸した場合に受け取るものを利息と使い分けることがある。 また、銀行預金では利息と呼ぶ(ゆうちょ銀行では利子と呼ぶ)。法律用語としては利息を用いるのが通常である。 米の貸し借りの対価として支払われる「利子米(利米)」のように利子は金銭以外で支払われる場合もある。 このような実物を対価とする利子を実物利子、金銭を対価とする利子を貨幣利子あるいは金利と呼ぶ。 松任谷由実「魔法のくすり…
マクロ経済学において、新古典派(マネタリスト)はインフレーションの原因を貨幣量の増加に委ねました。この理論は、貨幣数量説と呼ばれています。 今回の記事では、貨幣数量説についてフィッシャーとケンブリッジの理論を紹介します。それぞれの公式の違いを押さえてください。 ◆この記事でわかること◆ ・フィッシャーの交換方程式について・マーシャルのケンブリッジ方程式について・公務員試験で覚えたい貨幣数量説の特徴 貨幣数量説とは 理論は大きく分けて2つ フィッシャーの貨幣数量説 交換方程式の公式 交換方程式の特徴 マーシャルの貨幣数量説 ケンブリッジ方程式の公式 ケンブリッジ方程式の特徴 2つの貨幣数量説 マ…
ベスト・オブ・マンキュー: 世界で最も売れた経済学教科書の誤りと混乱 ペーター・ボフィンガー 2021年1月3日、朴勝俊訳 2023年12月18日 引用・参照は原典に対して行ってください Peter Bofinger (2021) Best of Mankiw: Errors and Tangles in the World's Best-Selling Economics Textbooks, Jan 3, 2021 https://www.ineteconomics.org/perspectives/blog/best-of-mankiw-errors-and-tangles-in-the…
日本の経済活動を捉えるには、貨幣需要の仕組みをマスターすることが大切です。我々国民は、さまざまな動機に従って貨幣を保有しています。 この記事では、貨幣需要の3パターンに挙げられる取引的動機・予備的動機・投機的動機を押さえます。なぜ、人々が貨幣を持つのかも踏まえて解説しましょう。 公務員試験で、専門科目のマクロ経済学も出題分野に入っている方におすすめな記事です。 ※アフィリエイト広告を貼っている記事 ◆この記事でわかること◆ ・取引的動機、予備的動機、投機的動機の意味・それぞれの動機がどの要素に依存するか 貨幣需要の3パターン 取引的動機=買い物したい 予備的動機=リスクヘッジ 投機的動機=資産…
2023年9月5日の日本経済新聞朝刊に「為替見通し、円安に傾く」と謂う記事がありました。「物価上昇を考慮した金利(実質金利)で米欧との差が縮まらず、通貨としての投資妙味が薄らいでいるため」だと分析し、通貨の総合的な実力を示す『日経通貨インデックス』で円の騰落率は8月が2.1%の下落と、ユーロを含む主要7か国(G7)の通貨で最大の落ち込みとなった」と報じています。 日本経済新聞は良く「安いニッポン」と謂う惹句を用いますが、安いニッポンの何がいけないのでしょうか。喩えば、米国では物価が右肩上がりに上昇を續けていた一方、日本は「喪われた30年」に於いて物価も賃金も横ばいでした。本来、米国の物価が上昇…
1997年に発生したアジア通貨危機では、固定相場制(ドルペッグ制)を採用していたタイが変動相場制への変更を余儀なくされ、バーツの価値が急落してしまった。 固定相場制を維持するためには、自国通貨のマネーサプライの調節を通じて金利を一定にし、為替レートを一定に保つ必要がある。これを実現するには、中央銀行等が保有する外貨準備が必要になる。例えば外国の金利が上昇したことにより、自国の貨幣需要が減少した場合を考える。市場原理に任せると自国通貨が減価してしまうので、為替レートを一定に保つために通貨当局は為替介入を行う必要がある。具体的には、通貨当局の保有する外貨準備を市場で売却し、代わりに自国通貨を購入す…
固定相場制を維持するためには、自国通貨のマネーサプライの調節を通じて金利を一定にし、為替レートを一定に保つ必要がある。これを実現するには、中央銀行等が保有する外貨準備が必要になる。 例えば外国の金利が上昇したことにより、自国の貨幣需要が減少した場合を考える。市場原理に任せると自国通貨が減価してしまうので、為替レートを一定に保つために通貨当局は為替介入を行う必要がある。具体的には、通貨当局の保有する外貨準備を市場で売却し、代わりに自国通貨を購入する。こうすることによって自国の金利を一定に保ち、為替レートを一定にする。反対に自国通貨の為替需要が増加し自国通貨に増価圧力が加わった際には、外貨と引き換…
本ページでは、AD(総需要)‐AS(総供給)曲線の導出についてまとめたい。 AD‐AS曲線は、横軸の生産量と、縦軸の価格水準との関係を見たものである。そして、価格が硬直的な短期の経済を前提としている。 総需要曲線 まず、総需要曲線の導出から考える。総需要曲線は、IS-LM分析から導出することができる。IS-LM分析については以下のページを参照されたい。 hongoh.hatenablog.com LM曲線はM/P=L(Y,r)で表せる。価格Pが増加すると左辺は減少するため、右辺(貨幣需要)も減少しなければならない。貨幣需要はrの減少関数であるから、右辺が減少するとき、rは増加しなければならない…
という論文(原題は「What Caused the U.S. Pandemic-Era Inflation?」)をバーナンキとブランシャールが書いている。以下はその要旨。 We answer the question posed by the title by specifying and estimating a simple dynamic model of prices, wages, and short-run and long-run inflation expectations. The estimated model allows us to analyze the direct…
中小企業診断士試験の受験者の皆様、貨幣需要の所得弾力性とLM曲線の関係について、理解することは、マクロ経済学において非常に重要です。この関係を理解することで、貨幣政策の効果や名目利子率の変化が経済に及ぼす影響について深く理解することができます。今回は、初学者でもわかるように、貨幣需要の所得弾力性とLM曲線の関係について説明していきますので、ぜひご一読ください。 貨幣需要の所得弾力性は、所得の変化に対する貨幣需要の変化の度合いを表します。一般的に、所得が上昇すれば、貨幣需要も上昇する傾向があります。ただし、この変化の度合いは個人や企業によって異なります。 一方、LM曲線は、貨幣需要と名目利子率の…