笠置山

地理

笠置山

かさぎやま

奈良県笠置町南部にある山。海抜324メートル。木津川峡谷に臨む。山頂に笠置寺があり、古来からの信仰の場として知られる。また、南北朝時代は戦乱の地となった。現在は、紅葉の名所としても知られる。


弥生時代の有樋式石剣が発見されており,2000年前からすでに信仰の場となっていたことが分かる。661年には笠置山の巨岩石に,実忠和尚,良弁僧正仏像を彫刻され,それを中心に笠置山全体が修験行場と栄えることとなった。

平安末期の末法思想の流行とともに大磨崖仏は天人彫刻の仏として非常な信仰を受け,笠置詣でが行われるようになる。建久二年(1191),藤原貞慶(解脱上人)が興福寺から笠置寺へ移り,笠置山信仰の山として全盛期を極めた。

しかし,元弘元年(1331年),倒幕計画に失敗した後醍醐天皇笠置寺に迎えたことにより,幕府方との攻防の末,火を放たれ全山焼亡。以降室町時代に少々の復興を見たが,江戸中期より荒廃し,明治初期には無住の寺となってしまった。

現在復興が進み,大磨崖仏,巨岩,奇岩のある行場めぐりの周回コースが整備されている。この笠置山自然公園は,春は桜の名所として百選にも選ばれており,秋はもみじ公園の紅葉が美しく11月中旬にはもみじ祭りが行われる。