京都の葛野大堰(かどのおおい)は秦氏が築いた取水のための堰(せき)、水位を制御する施設である。この葛野大堰は中国・秦の時代の都江堰(とこうえん)と構造が似ているという。次の流れで紹介していく。 ・大堰川(おおいがわ)・葛野大堰(かどのおおい)・都江堰(とこうえん) ■大堰川(おおいがわ) 京都の嵐山を流れる大堰川(おおいがわ)は、京都府・丹波山地の大悲山付近を源として始まり、大阪の淀川へと合流する川である。 川の呼び名が場所によって変わる。 ・水源~亀岡盆地付近:桂川 ・亀岡~京都の間の峡谷付近:保津川(ほづがわ) ・渡月橋付近:大堰川 ・渡月橋から下流:桂川 と呼ばれる。 桂川は古くは葛野川…