引き続いて歌舞伎座三部を観劇。その感想を綴りたい。 第三部は十七世勘三郎三十三回忌追善公演と銘打っている。十七世は十八世勘三郎に、「歌舞伎座で追善興行が打てる役者になっておくれ」と云っていたそうだが、その孫が追善興行を打てる役者に成長した。泉下の十七世・十八世もさぞ喜んでいる事だろう。 幕開きは「袖萩祭文」。七之助の袖萩、勘九郎の貞任、長三郎のお君、歌六の直方、東蔵の浜夕、芝翫の宗任、梅玉の義家と云う配役。記録によると十七世は、袖萩と貞任を早替りで勤めている。今回は孫の七之助・勘九郎で分け合った形。まぁ普通はこうなるのがノーマルだろう。兼ねる役者で、勤めた役の多さではギネスにさえ登録されている…