①朝鮮時代の官職数は両班層が必要とする需要にかなり満たなかった。『経国大典』によると、都と地方、文武、雑職を合わせた全ての官職は約5,000〜6,000個だった。しかし、その中で両班が進出できる官職は約2,200個で、中心となる要職は約300個に過ぎなかった。『経国大典』によると、中央官制は大きく文官と武官に分けられ、2つはさらに内と外の職に分けられた。品階(官吏の職位と官等)は、従9品から正1品まで、全部で18個の等級があり、品別にさらに細分化された階を置いて運営した。このうち、正1品から従6品までは、品ごとに2つの階を置く反面、正7品以下は1つの階だけを置いた。4品以上は「〜大夫」、5品以…