丸島和洋氏の戦国大名の「外交」を読んだ。ここで外交の部分が「外交」となっているのは、混乱を避けるためで、戦国期の大名を一つの国家とみなして、大名同士の交渉を外交としているからで、戦国大名が外国の国と独自に行っていた外交の話ではないからである。本書は戦国期の大名の外交について非常に詳細に述べられていて興味深い。まず、なじみのない言葉がたくさんあって、そのあたりから理解していかないと、読み進めるのに苦労する。 取次 外交担当者 中人 和睦などの仲介者 国分 国境線の画定 手合 同盟者に対する軍事支援 手切 同盟破棄 乱取り 乱妨取りとも。敵国に責められた村落が略奪にあうこと 禁制 略奪にあわないよ…