古代ギリシャの古典期は、紀元前5世紀から4世紀にかけての時代で、アテネとスパルタを中心とした都市国家間の激しい対立と発展が見られる。この時代は、ペロポネソス戦争によって特徴づけられ、紀元前403年にアテネの敗北で終わりを迎える。しかし、古典期の終わりと共に、ギリシャ世界は新たな変革期を迎えることになる。それが、マケドニアの台頭と、その後に続くヘレニズム時代の始まりである。 マケドニアの台頭 アレクサンドロス大王の東方遠征 ヘレニズム時代の文化と政治 マケドニアの台頭 古典期の終わりに、北方のマケドニア王国が力をつけ始める。特に重要なのは、フィリッポス2世の治世である。彼はマケドニアを強大な軍事…