児童文学作家。1950年山口県生まれ。岩国市在住。1978年『朝はだんだん見えてくる』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で小学館文学賞、サンケイ児童出版文化賞、『ステゴザウルス』(マガジンハウス)『迷い鳥とぶ』(理論社)で路傍の石文学賞受賞。寡作ながらマイペースで作品を発表し続けている。主に現代に生きる少女を主人公に、日常生活や人の心の奥に潜む不定型な「何か」を独自の繊細さで描き出す。
ジャングルジム:岩瀬成子著のレビューです。 ☞読書ポイント 筆者について 感想:家族問題を解いてくれるのは、子どもたちかもしれない りすさんからのnext本 ☞読書ポイント 家族の問題はどこの家庭にもある。「大人の事情」は色々あるわけだけど、なんとなくの違和感を感じ取っている子どもたちは、一体どういう風にこれらの問題を捉え、考えているのか。家族の話から見えて来る社会、そして子ども視点で見る家族とは。サラッとよめるが内容は深い。 筆者について 岩瀬成子(いわせ じょうこ)1950年、山口県生まれ。77年、デビュー作『朝はだんだん見えてくる』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。また、その後の…
「人が自分の弱い心と闘っているときに、それを笑っていいはずがないじゃない」(本文より) たまに入試に出る作家の10月の新作だ。 絶対の正しさなんてないと教えてくれる 作品なんだが、平易で読みやすいだろう。 前半は人間関係の不協和音がギッシギシ。 けど後半には響き合ってくような感じだ。 素材になりそうな箇所はさほど多くない。 俺のレビューの書き出しはこんなですわ。 犬猫禁止のマンションに住む小5女子が主人公。こっそり犬連れで引っ越してきた少年に出会った彼女が、一緒に引き取り先を探すうちに、いつしか大人のトラブルに首を突っ込んでいくようになります。 bookmeter.com 『ひみつの犬』(岩瀬…
『飛ぶ教室』が大きく扱った作品なんだが、 入試レベル未満だと思って無視してきたわ。 ざっと見て小4から小5向けかと思ってよ。 けど、中受鉄人会が上位校以上での出題が 予想されると書いたんでちゃんと読んだら 終わりの方に出題しやすい箇所があったわ。 物語は女子2人の視点を交互に切替えつつ 進むんだが、父親と別居する子が主人公の 11章と13章には注目しときたいトコだ。 社会の授業で、生活に根差した古い品を持ち寄ることになりますが、そこで女子グループの一人が大切なものを失くしてしまいます。そのグループは主人公の親友(モッチ)をいつも「しっぽ」呼ばわりして軽く見ていました。親友が昼休みも一生懸命探し…
『もうひとつの曲がり角』(岩瀬 成子/講談社) 坪田譲治文学賞を受賞したばっかしの作品だ。 この賞を取った作品では『Masato』(岩城 けい)、 『ペンギンは空を見上げる』(八重野 統摩)などが 中学入試での出題実績があるんで、要チェックかもな。 なにしろ作者の岩瀬成子も割と出題される作家だからよ。 この本はおとなしい小5の女の子が引越し先の町で 不思議な体験をして大胆さを身につける物語だ。 主人公が不思議な世界に入り込んでいき 別人のように強くなるってところが 子供が夢中になるポイントだな。 親として気をつけたいと感じたのは 物語の本筋からは少しはずれるんだが、 決めつけが言葉の凶器になる…
読書が大好きな1年生が読んだ本の記録。 偉人もみんな悩んでいた こざき ゆう/文 枻出版社 しんぱいなことがありすぎます! 工藤 純子/作 金の星社 週刊マンガ日本史 28 50人の人物で読む、まったく新しい日本史 朝日ジュニアシリーズ 杉田玄白 河合 敦/監修 朝日新聞出版 週刊マンガ日本史 29 50人の人物で読む、まったく新しい日本史 朝日ジュニアシリーズ 伊能忠敬 河合 敦/監修 朝日新聞出版 こくん 童心社のおはなしえほん 村中 李衣/作 童心社▶読み聞かせしてくれた。一般的な絵本と思いきや、障害を持った女の子の熱いストーリー。 うまれたよ!オケラ よみきかせいきものしゃしんえほん …
岩瀬成子さん作。 この人らしい物語でした。 白い家の近くで出会ったネコ。 お母さんが飼ってもいいと言ってくれた。 ポーと名付けて可愛がる。 ところが転校してきた森くんが、引っ越しの時にネコがいなくなったと知る。 森くんのネコがどんなネコか知りたくないから、どんどん森くんを遠ざける。 だけど、ポーのことを考えてなかった。 ポーは、森くんに会いたいはず。
■今日買った本。計3010円。 a)二階町三番街書店にて。→初入店。 1・広瀬鎮『サルの学校』中公新書 ¥50 b)真善美堂にて。→初入店。 2・山田正紀『チョウたちの時間』角川文庫 ¥300 3・庄野直美・編著『ヒロシマは昔話か』新潮文庫 ¥600 4・小島信夫『墓碑銘』潮文庫 ¥350 5・寺山修司『誰か故郷を想はざる 自叙伝らしくなく』角川文庫 ¥260 6・森内俊雄『使者』角川文庫 ¥250 c)喫茶フリーダにて。→古本販売棚がある。喫茶も利用。 7・モーリス=センダック/マシュー=マーゴーリス・作、モーリス=センダック・絵、山下明生訳『子いぬのかいかたしってるかい?』偕成社 ¥600…
1月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2140真昼のユウレイたちの感想幽霊たちのやさしさがしみじみと温かくて、人知れず静かに苦しんでいる人たちが、過去からこんなにも大切に見守られていることに、ほっとする。目に見えても見えなくても、あの人は、どこかできっとこちらのことを気にかけていてくれるかもしれない、とも思えて。読了日:01月30日 著者:岩瀬成子ウィンダム図書館の奇妙な事件 (創元推理文庫)の感想学問の府で、科学や叡知が、理性の進歩を阻むこともあるみたい。凝り固まった考えがまわりまわって、物語に絡んでくる嫌らしさ。それであっても、ラストに灯された小さな光は、ひときわ明るい。作者が…
真昼のユウレイたち 作者:岩瀬成子 偕成社 Amazon 四つの短編に共通するのは、幽霊が出てくること。語り手(小学生)は、それを最初は幽霊とは思わない。ちゃんと実体があるし、普通に会話しているし、握手だってできるのだから。幽霊たちは、思い残すこと、とりわけこの世に置き去りにして来た大切な人のことを心配して、ここに現れる。現れる、というよりも、家族として、あるいは古い友だちとして、傍らにいて、普通に生活している。 独り暮らしを始めたばかりのおばあちゃん、癖のある三人組に意地悪をされている少女、「おばあちゃん」ではなく名前で呼んでほしい老女、父の再婚により新しい家族を始めつつある少年……などなど…
2023年の読書メーター読んだ本の数:596読んだページ数:32705ナイス数:1287声の森の感想★★★★★読了日:01月01日 著者:安房 直子いたずらコヨーテキュウの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:どい かやラベンダー―せかいいちゆうかんなうさぎの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:ポージー シモンズさとうねずみのケーキの感想★★★★★読了日:01月01日 著者:ジーン ジオン月夜の誕生日の感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:岩瀬 成子エミージーンのぼうしの感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:メアリー チャルマーズおじいちゃんのゆめのしま (児童図書館・絵本の…
普通なら入試の国語素材に選ばれるのは、 前年の夏までに発売された作品になるが、 女子最難関の桜蔭はひと味違うんだよな。 2020年出題 前年の7月25日発売 『思いはいのり、言葉はつばさ』(まはら 三桃) 2021年出題 前年の11月14日発売 『あしたのことば』(森 絵都) 2022年出題 前年の9月8日発売 『そらのことばが降ってくる: 保健室の俳句会』(高柳 克弘) 2023年出題 前年の10月12日発売 『ひみつの犬』(岩瀬 成子) こんな具合で桜蔭の出題者が選ぶ素材は 最新すぎて他校が選べない物が多めだよ。 わが校は一気呵成に問題を仕上げるから 他さんとは違うって自負があるのかもな。…
今年の本屋大賞2位になったバカ売れ本。 スパイという語を見てチェック対象から 外してた作品だが読書感想文コンクール 高校の部課題図書にもなったんで読んだ。 書店の目立つ場所にずっと置かれてたし 高校課題図書は割と入試で使われるから たぶん作問者も気づきはすると思ってな。 で、感想いうとメチャメチャ面白れーわ。 もうね、語彙力吹っ飛んじまうほどだよ。 素材文適性はあんまし高くないんだけど 師匠が初めて海外経験を語る場面などは 傍線引っ張って心情を問うのによさげだ。 俺のレビューの概要部分はこんな感じヨ。 過去に縛られ雑に日々をやり過ごしていた男が、音楽を通じた出会いで自分を取り戻していく物語です…
朝から雨が降り続いている。なのに自転車通学の高校生はレインウェアを着ずに下校している。理由はわからない。たぶん格好悪いことを気にしているのだろう。僕はもう中年なので、下校時に格好良さなんて気にしなくてもいいのに、と思ってしまう。 それはそうとして、今日もまた相良・御前崎方面へと行っていた。お昼は前にいちど行った「ゼイビアのカレー」で。2種類のカレーを使ったカレーライスを食べてみた。 注文すれば、日本式のご飯から長粒種のぱらりとしたご飯に変えられるのだが、今日は注文を忘れた。この店のカレーは、絶対に長粒種のほうが合う。でも、豆のカレーも魚のカレーも、どちらもとてもおいしかった。特に焼いたアジが丸…
9月の読書メーター読んだ本の数:77読んだページ数:3839ナイス数:162美しい元素 オールカラー (学研の図鑑)の感想★★★★☆読了日:09月02日 著者:トチノキ村の雑貨屋さんの感想★★★★☆読了日:09月03日 著者:茂市 久美子川まつりの夜の感想★★★☆☆読了日:09月03日 著者:岩城範枝あのこの感想★★★☆☆読了日:09月04日 著者:樋勝朋巳あのひのクジラの感想★★★★☆読了日:09月05日 著者:ベンジー デイヴィスいそげ! きゅうきゅうしゃの感想★★★★☆読了日:09月05日 著者:竹下 文子クレヨン色の川の町で (文学の泉)の感想★★★★☆読了日:09月05日 著者:上条…
【明治学院大学中学】『ぼくは勉強ができない』(山田詠美)は「どんな本なのか」「小中学生向けの本なのか」「中学・高校受験生におすすめか」を教えちゃいます。 また『ぼくは勉強ができない』と合わせて読みたいおすすめ本、中学・高校受験で出題された本から、同じ作家の本や同じテーマの本も紹介しています。 茶箱 大人の言うことって正しいの? 勉強ができるだけじゃかっこよくない!悩ましい青春物語よ 『ぼくは勉強ができない』 『ぼくは勉強ができない』の中学受験出題情報 『ぼくは勉強ができない』のおすすめポイント 『ぼくは勉強ができない』テーマ・主題 『ぼくは勉強ができない』主人公はどんな人? 『ぼくは勉強ができ…
岩瀬成子さん作。 海の子、対決、願い、舟の部屋の四つの短編が収められています。 それぞれに、切なく感じられるユウレイたちが出てきます。 幼い時に海で亡くなった波ちゃんや、50年前に日本から出撃してベトナム戦争で亡くなったダンなど。 ぼくには、対決がいちばんよかったです。
岩瀬成子さん作。 表題作を含む7つの物語でした。 朝娘の家で、子守を手伝いながら読みました。
表題のとおりです。千葉県の課題図書をピックアップしてみました。 www.chibanippo.co.jp 1.小学校・低学年 赤い鉄橋を渡っていくよ岡田康子・文 岡田光司・写真 赤い鉄橋を渡っていくよ (えほんのもり) 作者:岡田康子 文研出版 Amazon ウサギのトリン はじめてのマラソンたいかい高畠じゅん子・作 小林ゆき子・絵 ウサギのトリン はじめてのマラソンたいかい (おはなしだいすき) 作者:高畠じゅん子 小峰書店 Amazon 木があつまれば、なんになる?おおぎやなぎちか・作 マリー二・モンティーニ ・絵 木があつまれば、なんになる? 作者:ちか, おおぎやなぎ あかね書房 Am…
ごきげんよう。 最近とみに動きが緩慢になってきたママンです。 「月刊・ママン新聞」? この半月で読んだ本 「月刊・ママン新聞」? 庭師と2人暮らしになって 子ども達の送迎もなくなって 時間は増えたはずなのに… やることは減ったはずなのに… 以前より何もできてないのは何故〜? 県外に出かけたり 健康診断を受けたり 車を車検に出したり エアコン掃除(業者さん)をしたり 本業のお仕事をやったり 新しいことを学んだり準備したり この4月〜6月は、子ども達の大学受験が終わったらやろうと思っていたことを次々と行動に移して、充実しているのですが、ちょっと疲れてもきましたね~(^_^;)。 何か行動した後に、…