気分変調性障害

一般

気分変調性障害

きぶんへんちょうせいしょうがい

気分変調症(ICD)とも。

従来の神経症抑うつに相当するものとされているが、異種性も多く、わが国でも十分浸透しているとは言い難い。


キスカルらの慢性うつ病の分類

早発型(性格因性うつ病):21歳未満で発症

 抗うつ薬に反応(軽症感情病性気分変調症

 抗うつ薬に反応せず(性格スペクトラム障害)

さまざまな発症年齢(二次性のディスフォリア(不機嫌症)の慢性化したもの)

遅発型(うつ病で発症し慢性化しているもの):21歳以降に発症


気分変調性障害DSM-IV

A. 抑うつ気分がほとんど1日中存在し、それのない日よりもある日のほうが多く、その人自身の言明または他者の観察によって示され、少なくとも2年間続いている。

注:小児や青年では、気分はいらだたしいこともあり、また期間は少なくとも1年間はなければならない。

B. 抑うつの間、以下のうち2つ(またはそれ以上)が存在すること:

 (1) 食欲減退、または過食

 (2) 不眠、または過眠

 (3) 気力の低下、または疲労感

 (4) 自尊心の低下

 (5) 集中力低下、または決断困難

 (6) 絶望感

C. この障害の2年の期間中(小児や青年については1年間)、一度に2ヶ月を超える期間、基準AおよびBの症状がなかったことはない。

▼該当すれば特定せよ

早発性 発症が21歳以前である場合

晩発性 発症が21歳以上である場合


気分変調性障害の診断基準Bの代案(アキスカル)

B. 抑うつ期間中に、以下の3つ(またはそれ以上)が存在する。

 (1) 低い自尊心または自身、または不適切であるという感じ

 (2) 悲観主義、絶望、または希望のなさ

 (3) 全般的な興味または喜びの喪失

 (4) 社会的引きこもり

 (5) 慢性の倦怠感または疲労感

 (6) 罪悪感、過去のことをくよくよ考える

 (7) いらだたしいという主観的感覚、または過度の怒り

 (8) 低下した活動性、効率、または生産性

 (9) 集中力低下、記憶力低下、または決断困難に反映される思考力低下


DSM-5では、「大うつ病性障害・慢性」または「大うつ病性障害・部分寛解」が削除され、「(大うつ病、双極I型、II型における)大うつ病エピソード、慢性」と、およその「気分変調性障害」とが合わさったものを新たに「慢性うつ病性障害」として、双極I型、II型、双極性ではないものの区別の適応も提案されています。


気分変調性障害の中核群は性格と間違えられる「思春期うつ病」ですが、幼少期の「愛着の問題/トラウマ的体験」、あるいはアスペルガー症候群広汎性発達障害などの「自閉症スペクトラム障害」との関連がいわれています。

また21歳以降に発症する大うつ病の遷延化も「気分変調性障害(慢性うつ病背障害)」に入れられます。


対人関係療法でなおす 気分変調性障害

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