精神科医。1947年福井県生まれ。1972年弘前大学医学部卒。1985年から97年まで弘前市の藤代健生病院院長。うつ病と二回の大腸癌を体験。2004年沖縄県「ノーブルクリニックやんばる」所長、健康文化村クリニック顧問。2013年より福島県相馬市のメンタルクリニックなごみ院長。日本精神障害者リハビリテーション学会理事。かつて東京五輪水泳強化選手。
タイトルの本は、福島県相馬市で原発被災者の治療に当たる精神科医が書いたものだ。 私は、10年ほど前に沖縄のPTSDを書いた記事から、この著書である蟻塚亮二という人に興味をもっていた。 現在は、福島で治療に当たるこの医師の内容を読み、普通の人では無いという思いに至った。 自らの逆境体験を「ありんこサバイバル」と称して、患者とともに「あんたもえらい!ハイタッチするべ!」と言って悲しみを分かつ。 私は、7月に友人を1人亡くした。沖縄で生まれた事を語りたがらなかった彼女だった。 彼女からたくさんの書籍を頂いた。たくさんつけられている付箋。ところどころに引かれた線から、その胸中を僅かながら理解したいと思…