舞台芸術制作者オープンネットワークが主催する、「人と舞台芸術のあり方を見つめ直」すための配信講座シリーズ。アーカイブをテーマに据えた第5回は、社会学者の吉見俊哉氏と、作曲家で「紙カンパニーproject」のメンバーでもある松延耕資氏が講師を務めた。 講義内容について詳述は避けるが、吉見氏の講義はアクロバティックでありながら実践の上での基盤も固める内容でとても面白かった。自分は「アーカイブ」と聞いたときになんとなく公演の記録動画を念頭に置いていたが、当然ながらそこに留まらず網羅的でボーダーレスな保存を可能としている現代のデジタルアーカイブの可能性。「公演」に軸なす水平な時間と垂直な時間、場をもっ…