戦国時代、北条氏政が1杯の飯に汁を2度かけている様を見た父氏康が 「毎日喰う飯の管理もままならぬとはなんと愚かな。わが北条家も彼の代までか…」 と嘆いた、という話は有名である。もっともこの話は実話ではなく「北条氏政の無能っぷりを際立たせるための後世の創作」だと言われているが。 話の真偽はともかく、この話を聞いて「そんな事くらいで家が滅ぶなんて何を馬鹿な…」と思った人は結構な数がいそうである。字面だけを見ると「北条氏政には管理能力がなかった」という風にも解釈できるが、「飯にかける汁の最適な量」というのはその日の体調とかでも変わってくるだろうから、2度かける事が直ちに無能の証明、というのはさすがに…