プロ野球がキャンプに入ってひと月たった。 新人、ベテラン、中堅それぞれの思惑の中で、9つのポジションを奪い合うオープン戦が明日から本格的に始まる。 彼らプロ野球選手は、突出した技術を披露する職人であるし、職人でなければプロ野球では飯を食っていけない。 一定の水準を超えた職人集団の中で頭角を現すには、絶え間のない努力と、凡人があきれるほどの体力と気力と集中力が必要だ。 プロの中でもグラウンドに客を呼べる個性あふれる技術を獲得した選手は結果、元南海の鶴岡一人監督が言った「グラウンドに落ちている銭(ゼニ)」を獲得することができるのだ。 ☆ ☆ ☆ 毎年たくさんの新入団選手と外国人選手が入ってくる。 …