今年93冊目読了。京都大学名誉教授にして、京都府立京都学・歴彩館長、京都府公立大学法人理事長の筆者が、景観のなかに人々の営みの軌跡を探る一冊。 観光に携わる者としてタイトルに惹かれて手にしてみたが、どうにも面白くない…これは外れだな。でも、まぁそういうこともある。 ただ、そんな中でも少し参考になる学びはあるわけで。 歴史的地図の変遷は「古代の地図は、土地を管理する。中世の地図は、境界を認識する。近世の地図は、町と村を描く」。景観と風景は「もともと景観の語は、ドイツ語の『ラントシャフト』の訳語として使われ始めたのに対し、風景は、日本語として古くから使われてきた言葉」「風景の語は個人的な印象などを…