供花 (新潮文庫) 作者:康, 町田 新潮社 Amazon 先日読んだ『くっすん大黒』より先に出た、町田康の第一詩集です。 詩集、と言われて、どんな内容を連想するでしょうか。 どんなことであっても、この詩集を読めば、その想像は裏切られます。 たとえば・・・・・・ 「大仏が建立され 陛下が地球の長さを測る」(「きりきり舞い」より) 「夢も希望も無い者どうしで商店街へゴー 最後の金を握りしめて爆笑しながらゴー」(「下りみち」より) 「安全太郎 便所のとびらをつかんで 犬の死体を裏返す」(「夢で流血」より) 「フィストファックを試みて 御名があがめられる 小児のからだを舐めまわし 御名があがめられる…