境内
境の内⇔「境外」
入境、出境、越境
社寺の建物を中心に,種々の宗教行事を行うためのしきりの内側。境内は古来から無税地が原則で,また守護不入の地として俗権の及ばぬところが多く,軍兵の乱入,喧嘩口論,乱妨狼藉,生類の殺生が禁ぜられ,社寺の宰領にまかせられた。境内は神聖にしていわば平和な場所で,祭礼や法会の当日,中世以来種々の芸能がよく興行された。能や狂言,流鏑馬,犬追物,軽業,相撲,浄瑠璃,芝居,見世物,ときには博奕の興行がそれであり,とくに近世になると,祭礼当日の境内は庶民の解放の場となった。
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