序文・板垣退助の秘書 堀口尚次 内藤魯一(ろいち)〈弘化3年 - 明治44〉は、幕末から明治にかけて活躍した自由民権運動家。衆議院議員〈立憲政友会〉。 弘化3年、陸奥国福島〈現在の福島県福島市〉に生まれた。内藤家は福島藩士の家であり、代々普代大名・板倉氏の家老職を務めた家柄だった。 慶応4年 の戊辰戦争の際、福島藩は奥羽越列藩同盟に参加したが、内藤はこれに反対して孤立したが、福島藩が敗北すると事態の収拾に尽くした。その後、三河国の重原藩〈現在の愛知県刈谷市〉に転封されたものの、執政大参事として藩政の立て直しに参画し、廃藩置県後も藩士の授産活動に尽くした。 明治維新後の明治12年、愛知県三河地方…