1979年に開館した県立の歴史博物館。群馬の森の公園内にある。原始から現代までの群馬県の様子などの展示活動のほか、調査・研究や教育普及に努めている。展示活動は、常設展のほか年数回の企画展を催している。
展示構成は北海道を各沿岸部に分け各地のアイヌ工芸を配置する形式。まずはじめに一点物の「イラクサ繊維製衣服」を提示し「アイヌ工芸」の特徴を見せた後、日本海沿岸→オホーツク海沿岸→交易→北千島・樺太→太平洋沿岸→群馬と続けていく。群馬とアイヌは何の関係性があるのか?その問いに応えるものとして挙げられるのが「削りかけ」の技法。この技法はユーラシア大陸から東南アジアまでの一帯に分布し儀礼品(一部実用品)に使用される。「削りかけ」の技法を共通点として群馬の「ケズリバナ」とアイヌの「イナウ」を対比させることにより、何の関係性も無さそうな群馬とアイヌを繋げている。個人的に印象に残っている展示はattus(ア…