5日間の寄席、初日の一番、桂べかこ(現3代目桂南光師匠)さんが「東の旅」を演じています。この噺は「ようよう上がりました私が初席一番叟で御座います」から始まり、小拍子と張扇で見台を叩きリズムを取りながら進めていくので、口切りのネタの定番といえます。 べかこさんが桂枝雀師匠(当時小米)に入門したのが昭和四十五年(1970)3月のことですから、入門2年足らずで前座とはいえ一番バッターを務めたわけです。 昭和五十六年(1981)の落語会ポスター(ワッハ上方) この初日には、上のポスターにも写真のある桂三枝(現6代目桂文枝師匠)さんも出演されていました。 初日に中入り前の口上で、松鶴会長が「たとえ五日に…