雑誌。月刊誌。 角川書店出版。
文芸雑誌としてスタートし、1990年代に入ってからはアーティストの特集がメインになる。 ほかの音楽誌にはないロングインタビューやアーティストの連載で注目を集めたが現在は廃刊。
不定期に大物アーティストをフィーチャーした別冊が出版されている。
2024年は、中島みゆきイヤーだ。 僕は、40年来のみゆきファンで、正直、毎日が《中島みゆきデイ》と言ってもいいぐらい心酔しているのだけれど、今年は特別に感慨深い。 コロナ禍で打ち切りとなった、「結果オーライ」以来4年ぶりのコンサート開幕。 そして、初の大規模展覧会開催。 「新プロジェクトX 挑戦者たち」の放送に合わせて発表された「新・地上の星」も含め、中島みゆき色に染まる年であることは、論を俟たないところだろう。 僕は、先月コンサートに参加し、先週は展示会を訪れた。 それに関連するエントリーをいくつか書いたので、自分用の備忘録&これから鑑賞予定の方の為(役に立つかどうかはわからないけれど…)…
ということで…。 先週土曜。開催初日の「中島みゆき展」に訪れた話を始めよう。 僕は、オープン時刻の15分前ぐらいから並んで、開場後はすぐにミュージアム内に入ることができた。 僕が並んでいた列は、事前にWebを予約購入していた組なので、場内のチケット売り場による必要はなく、すぐに、会場である5階へと、エレベーターで誘導された。 いざ5階に到着し、エレベーターが開くと…。 巨大な垂れ幕のお出迎えを受けた。 僕はこの垂れ幕にちょっと感動したので、一通り展示を鑑賞したあと、人気がなくなった時に戻って(展示会場は、当日内なら何度でも出入り自由)撮影してみた。 うん。やっぱりステキだ。 時系列が乱れたので…
1、作品の概要 『イビサ』は村上龍の長編小説。 1992年に刊行された。 文庫本で271ページ。 月刊「カドカワ」の1989年1月号~91年11月号に連載された。 パリ、モロッコ、バルセロナと旅を続けるマチコがガイドとしての自らの役割に目覚めていく。 2、あらすじ 昼は受付嬢、夜はいつも違う男と寝る破天荒な生活を続けるマチコ。 精神を病んで精神病院に入院していた彼女は、先生と呼ばれる男に見初められてパリへと旅に出る。 パリでガイドとしての役割に目覚めて、特別な能力に目覚めたマチコは男の元を離れて旅に出る。 モロッコ、バルセロナ、そしてイビサへ・・・。 マチコはドラッグ、セックス、アルコールで退…
④はこちら 引き続き、『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』についてのまとめとそれに対する所感を述べます。 今更ながら、これまで「本書」= 『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』として呼称しているのですが、正確には「原著」と書くべきだったかもしれません...今回からは「原著」と呼称します。 前回分は全体の内容が一旦纏まり次第訂正しておこうと思います。すみません。 1. 「いじめ紀行」は本当にいじめエピソードなのか 小山田の、過去にクイック・ジャパン(以下「QJ」)、もしくは小山田がソロデビュー前に行…
めぐるめぐるよ時代は巡る。 2024年は、中島みゆきのメモリアルイヤー。 1970年代以降、繰り返し輝き続けてきた*1歌姫が、またしても大きな狼煙を上げる年だ。 「歌会 VOL.1」の開催、「新・地上の星」の発表に続き、ビッグニュースが飛び込んできた。 「中島みゆき展」! その名前を聞いただけで、僕は興奮してしまった。 本展覧会では、デビューから今日までの中島みゆきの活動を歩きながら散策できる、巨大な「みゆきストリート」を制作します。 懐かしいレコード盤をイメージした空間演出の施された会場内で、自分だけの中島みゆきをめぐり、知らなかった中島みゆきにであう空間です。 中島みゆき展 「時代」202…
③はこちら 引き続き、『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』についてのまとめとそれに対する所感を述べていく。 本章では、ロッキング・オン・ジャパン(以下「ROJ」と略称)での20000字インタビューの翌年に行われたクイック・ジャパン(以下「QJ」と略称)における「いじめ紀行」と題されたインタビューについての考察、2つのインタビューと「鬼畜系」の関係についての考察が主なポイントである。 1.「いじめ紀行」について 片岡はまず「いじめ紀行」が、インタビューが行われた当時の岡崎京子や柳美里によるいじめに関する語られ方と異なり、いじめっ子側の心情に注目さ…
これはそもそも一昨年の8月8日に「祖母の蔵書()西村京太郎」と題して書き始め、その後、昨年7月18日に2冊追加してそのままになっていた。よって以下、新たに見出し【西村京太郎】を追加して以後の本文に見える「昨年」は2022年である。 【西村京太郎】 祖母は推理小説が好きだったが、西村京太郎の作品はバラバラに何冊か掘り出しただけで、どうも好みではなかったようだ。 次の本は昨年の8月8日にメモしている。 ・祥伝社文庫 に 1-6『殺人者は北へ向かう』平成11年7月20日 初版第1刷発行・定価533円・286頁殺人者は北へ向かう (ノン・ポシェット に 1-6)作者:西村 京太郎祥伝社Amazon※ …
高校時代、妹の「月刊カドカワ」を借りて、パラパラと見るともなしに見るうちいつのまにかひきこまれた。真ん中あたりに載ってる短編小説だ。話の冒頭に戻り読み始める。 仕事をクビになった若い女性が、山手線に毎日乗って、網棚の上の忘れ物を盗んで生計を立てるお話。他人の忘れ物をさり気なく手に取る、そのやり方の描写がリアルで、こんなふうに生活できるものなのか…とつい思わされる。静かなお話が心に残り、本になったら買おうと思ったのに、著者名を忘れてしまった。 それから数年後、山本文緒の短編集にこの話を見つけ、私は興奮した。表題作だったので、山本文緒もこの作品を気に入っているのではないかと思う。 翌週、学校の実習…
主に斉藤由貴まわりについて、思ったことなど。 ソースも貼りますが、裏取りがWikiだったり、 ネットの書き込みで見かけて今検索しても出てこないネタ等あるかもです。敬称略。 斉藤由貴デビュー前夜 沢口靖子は音痴、斉藤由貴は補欠…伝説のマネが明かす「東宝シンデレラ」秘話(2ページ目) | デイリー新潮 「コンサートすればするほど赤字」等、話者の斉藤に対する冷たさに鼻白む。 落選者斉藤に声掛けしたカメラマン・野村誠一 写真家・野村誠一氏注目の女性 斉藤由貴など次々人気者に|NEWSポストセブン 応募写真について語る斉藤 デビュー30周年 斉藤由貴が大切にするミスマガジン応募写真|日刊ゲンダイDIGI…
公開にあたって 本書は、2014年に刊行した同人誌『「ヤンキー」論の奇妙な位相:平成日本若者論史9』のまえがき及び第1章として書いたものです。同書は第2章を含めた全文が『「働き方」と「生き方」を問う』、またこの記事で公開した部分が『「劣化言説の時代」のメディアと論客』に収録されております。 特にサブカルチャー左派、左派”オタク”において、「ヤンキー」論と自民党・日本維新の会への支持を無理矢理結びつけた議論が目立ちます。その議論の差別性を今一度見直してほしいと思っています。 kazugoto.booth.pm bookwalker.jp www.dlsite.com techbookfest.o…
まだまだ人生中盤ともいえないけれど(や、明日何が起こるか分からないし終盤かもしれない)、既にたくさんの人や物が目の前を通り過ぎていきました。 別に悲観的でもなんでもなく、生き続けることは失うことの連続だなとじわり思い出す作品です。 みんないってしまう (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 「みんないってしまう」は、12編からなる短編集。1編20ページくらいで、かつて月刊カドカワで連載していたものです。 今回、めずらしく「ああ…好き」と思う作品とそうでもない作品と、自分の感想が二分しました。前回のシュガーレス・ラヴでも少しそういうことがあって、ほっとしています。 山本文…
昔昔、軽音時代にハードロックバンドに入れて貰ってた事があって。 学外コンサートに出られるなら、衣装で膝上パンツにロングブーツ、上はメンバーからロング丈のコートを着て出たかった。 出られなかったから黒歴史は回避された。 最近「其れってラスロクのSUGIちゃんじゃなくね?」と気づいた。 カッコいいけど見ていて居た堪れないのは回避した筈の古傷が痛むからか。 そして人生の伏線回収したのかも、と爲川インスタ動画見ながら考える。「きょうも一日楽しかった」(矢野顕子/角川文庫)読んだ。きょうも一日楽しかった (角川文庫)作者:矢野 顕子角川書店Amazon1991~1995年の月刊アッコちゃんより、体験・入…
少数しか邦訳されなかったか、祖母が少ししか買っていない作家の文庫本も、当初は作家別に記事にしていたが、1人1記事で投稿していては記事数が徒に増え過ぎてしまうので纏めて置く。日本では受けなかったので邦訳も少なかった訳で、新古書店でも買い取ってもらえなかった。よって今でも祖母宅に遺してある。念のため、入り用の人は連絡下さい、と云って置こう。これまで全く問合せはないけれども。 ・新潮文庫 C・ガルシア=アギレーラ『お嬢さま探偵ループの事件簿』加藤洋子 訳 新潮文庫5969/カ-23-1『5万ドルの赤ちゃん』平成 九 年 十 月 一 日 発 行・定価590円・新潮社・382頁5万ドルの赤ちゃん―お嬢さ…
矢野顕子がカバーする「ホワイトノイズ」聴いてみたい(急にどうした)。「月刊アッコちゃん 峠のわが家編」(矢野顕子/角川文庫)読んだ。月刊アッコちゃん〈峠のわが家編〉 (角川文庫)作者:矢野 顕子角川書店Amazon1986年~1988年の「月刊カドカワ」連載の文庫化。 此の本が出たのが1994年なので、ちょっと時間空いてたんだな。 此の頃は“夫婦感”がある。 結婚に至る話はこないだ読んだとこだ。 猫好きは坂本龍一の影響だったんだな。 そういやあ追悼関連で猫がお好きで〜っての見たな。 子犬貰う話が出たけど教授の「モドキの気持を考えてみろ」で諦める下りがなんだか微笑ましい。 産まれた時、看護師*1…