先日はオーストリア学派のレトリックを中途半端に使った増税を支持する議論を批判したので、あるいは誤解があるかもしれませんが、私は別に真面目にオーストリア学派を研究している方に喧嘩を売っているわけではありません*1。私が言いたかったのは単にリバタリアンの本丸は減税や規制改革であって、金融政策の意見の相違を理由に減税派を攻撃したり専ら反金融緩和ばかり唱えたり、まして増税を主張したりするようになっては本末転倒でしょうというだけのことです。 多くの場合、オーストリア学派の主張は有益ですし、それは私自身これまできちんと評価し紹介してきたつもりです。例えば、最近の話で言えば、オーストリア学派の経済学者出身の…