ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿軍は引き揚げていく蜀軍の後を追いかけた。 しばらく行くと多数の竈跡があるのを見つける。 しかし「我らの追撃に備えているはずだがさしたる数ではない」と司馬懿は思う。 「このくらいならひともみでございます」とひとりの将が言う。 「それゆえ少し気になるのじゃ。相手は神業のような采配をふるう孔明だからのう」 ともかく様子を見ながら前進じゃと司馬懿は軍を進めた。 斥候がその先にも野営の跡があるのを発見し戻ってきた。 その場に到着した司馬懿は疑問の声を出す。 「最初の野営の跡より竈の数が増えているように思わんか」「そういえば?」 司馬懿は竈の数をかぞえさせた。 二千あま…