日本語では一単語だが、英語的には以下のような複数の単語が存在する。
上記英単語は「公国」ではあるが、本来的には「公爵(大公)の領土」という程度の意味であり、独立した国家*1であるという保証はない。
そもそも「公」の語が当てられる対象が二種類*2、公爵の省略形である場合と、いわゆる大公(あるいは単に「公」)である場合が存在している。
英語ではDukeであり、イギリス*3での貴族爵位の最上位として扱われる。が、他国においてはその限りではない。
公爵の省略形は「公」なので、例えばマールバラ公爵をマールバラ公と呼ぶとか、そういう表記はよくある*4。
これらの人の領地はDuchyなどと呼ばれるが、もちろんいかなる意味においても国家ではない。
英語ではarchdukeやgrand duke、もしくは単にprince。単に「公」とだけ表記されることも多い。
ケースバイケース*5ではあるが、基本的には「王に次ぐ者」としての性質の強い語であり*6、大雑把には文字通りの王子(王位継承権保有者)を指す場合と、王号を持たぬ君主(もしくは最有力諸侯)を指す場合とがある*7。
なお、英国皇太子の称号はPrince of Walesであり、強いて訳すならば「ウェールズ公」ではある*8。
現実世界のみならず、フィクションの世界でもしばしば用いられる「公国」はほとんどの場合、公=「王号を持たぬ君主」が君臨する国家である*9。
原語にarchなりgrandなり、「大」に相当する語が入っているなら「大公」と訳すのに抵抗はないが、princeを「大公」と訳しても*10間違いとは言いきれない*11。
*1:ウェストファリア以前の世界で「独立した」という言葉を定義するのは極めてややこしいし意味もないかもしれません
*2:本当はもっと複雑ですが
*4:他の称号、侯爵や伯爵についても、○○侯とか○○伯、と表記するケースはしばしば見られる
*5:詳述するとなると、ヨーロッパの貴族制度の成り立ちを各国毎に説明する必要があるので省略
*6:これもケースバイケースだが詳述すると以下同文
*8:もっとも、プリンス・オブ・ウェールズに次ぐ継承者が通例保持する称号である「ヨーク公」はDuke of Yorkであるが
*9:「ジオン公国」だと、英語名はPrincipality of Zeonであり、元首は「公王」と呼ばれているようである
*10:単なる公爵と区別し、それより偉い人だというニュアンスを示すという趣旨からすれば
*11:そもそも日本にまったく存在しなかったものだから、ストレートに訳すのはどうあっても無理ではある
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| あ | ウルビーノ公国, エデッサ伯国, アンギアーリの戦い, ウェールズ公国, アーダン |
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| か | 国号, 公国軍 |
| さ | シュレースヴィヒ公国, シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争, セボルガ公国, 三十年戦争, 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校, ソニック・ザ・ヘッジホッグ, 詩と真実 |
| た | トリノ, トランシルバニア, 大公 |
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| ら | ルッカ公国, ルーマニア |