甲斐庄楠音

アート

甲斐庄楠音

かいのしょうただおと

1894年〜1978 大正時代に、毒のある女性像で一世を風びした、男色家で女装家の、異色中の異色画家。京都の雅な家柄に生まれ、雅の底にある澱を見つめながら独特の美意識をはぐくんだ。

描くテーマはほとんど「女」。日本画によく見られる「花鳥風月」は皆無に等しい。女を描き出すことに生涯をかけ、ようやくたどり着いた方法は「自ら女を演じる」という表現方法だった。

だが、後半生は画壇を追われ、映画界へ。溝口健二監督の元で、「時代考証」「風俗考証」「衣装考証」等の役割で働くようになり、「雨月物語」ではアカデミー賞衣装部門にノミネートされた。


なお、岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」の表紙は、代表作の「横櫛」である。

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)