陶片と古墳、グラスアートを見に 春めいた陽気に誘われて久しぶりにお出かけ。東濃の土岐市と多治見市である。 土岐市美濃陶磁歴史館が、このたび建て替え前の休館に入るということで、収集の陶片2000点の展示会を行っている。 土岐市の元屋敷という古窯は荒川豊蔵に発見された安土桃山時代の窯跡である。16世紀末から17世紀初頭まで、当時の茶人にもてはやされた「美濃桃山陶」の中心地であった。跡地から出てきた大量な志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒はかってのゴミだが、今や歴史を語る重要文化財である。 失敗作(ゴミ)といってもどこがと思うような完成品もある。花器・茶道具・茶懐石の器がほとんどで渋味の色合い、斬新で飄逸な…