ナノルナモナイ(オリガミ・ツル)、志人(シビット/オリガミ・ヒコウキ)による早稲田、高田馬場周辺で活動中の2MC HIPHOPユニットであり、現在のアンダーグラウンド・ヒップホップシーンの雄。
一般的なHIPHOPのイメージとは一線を画した曲調が特徴で、onimasをはじめとするtemple ATSクルーのDJが主にバックトラックを担当し、戸田真樹が全ての作品のアートワークを手掛けている。
2002年、B-BOY PARK MCバトルに、志人が初登場ながら4位という快挙を成し遂げた事で一躍注目を浴び、2003年に12曲入りCDR形式のアルバムを自主製作でリリースし、サイト上での販売と手売りを中心にで3000枚もの売り上げを記録。*1
2004年1/23にはP-VINE傘下に自身のレーベル、Temple ATS Recordsを設立。
第二弾アルバム「「望」~月を亡くした王様~」をリリース。
2005年にはそれぞれのソロ名義のアルバム「メルヘントリップス」、「Heaven’s恋文」がリリースされた。
また、MSC*2、mas*3、SUIKA*4へのアルバムへの参加や、二階堂和美、DCPRGといったヒップホップ以外のアーティストとのライブも数多く行っている。
ころから帰って来た時には、部屋の中には誰もいなかったのである)、何者か腰をかけていた。それは一個の紳士であった、いや、一そう的確に言えば、ある特殊なロシヤのゼントルマンで、もうあまり若くない、フランス人の、いわゆる”pui frisait la cinquantaine“([#割り注]五十歳に近い人物[#割り注終わり])である。かなり長くてまだ相当に濃い黒い髪や、楔がたに刈り込んだ顎鬚には、あまり大して白髪も見えなかった。彼は褐色の背広風のものを着込んでいた。それも上手な仕立屋の手でできたものらしいが、もうだいぶくたびれた代物で、流行がすたってから、かれこれ三年くらいになるので、社交界のれっき…