当たり前ですが、日本酒の原料は「米」です。米だけで作った酒を「純米酒」といいます。 ところが、この純米酒は値段が高くついてしまいます。 そこで登場するのが「醸造アルコール」です。 「醸造アルコール」とは、サトウキビや砂糖を作る際に副産物として生ずる「糖蜜」やでんぷんを原料に作られる蒸留酒のことです。アルコール度はほぼ100%です。 この「醸造アルコール」は味や香りのない無味無臭の酒です。ちょうど「甲類焼酎」みたいな感じです。 これを製造の過程で添加すれば「カサ増し」ができるのです。 もちろん無制限に添加していいというわけではなく、「本醸造酒」の場合は主原料の白米1トンに対し、120リットル以内…