戦前に大きな力をもったアジア主義者の浪人・頭山満(とうやまみつる)。アジアとの連帯感と侵略志向が併存するその思想を読み解き、日本のアジア観を問い直す。 頭山満 ――アジア主義者の実像 (ちくま新書) 作者:嵯峨 隆 筑摩書房 Amazon ナショナリズムの本を読んで、日本におけるその源流は何か誰かということなのだけれど、右翼の本を読んでいると、その思想の源流として玄洋社や頭山満の名前が度々出てくる。でも、あまり知らなかったので読んでみた。 頭山満は1855年生まれで下級武士の子弟であるらしい。幕末から明治維新の頃なので私塾に通って尊皇攘夷思想の影響を受けていたようだ。それが征韓論のようなものか…