1924〜1988 本名、正一。東京都北区滝野川生まれ。書誌研究家。 早稲田工手大学土木科卒業。 古書店を経営し、また、書物趣味の会「愛書家くらぶ」を主催した。 著書に「カストリ考」(此見亭書屋)、「猟本猟奇」(街書房)、「愛書家の散歩」「続・愛書家の散歩」(出版ニュース社)、「伝記・伊藤晴雨」「セクソロジスト高橋鉄」(青弓社)など。
1頁白紙があって396~407頁「喜多川周之 著作および活動の目録」になる。ここに挙がっている雑誌や記事の多くは、所蔵している機関に出向かないと閲覧出来ないものが殆どのようだ。見に行こうか? いや、元より私は十二階に興味があると云うより、本書第三章に載る添田知道が喜多川周之に語った内容が、添田氏が濱本浩に反論して書いた文章と大筋では同じなのだが微妙なところが喰違っていることに気付いた、ただのそれだけのことから始まって、本書の研究書として「風変わり」かつ「破格な」造り方にも惹かれるところがあり*1、やや細かく眺めて見たのだけれどもそもそも適任とは云えぬのだから、もうそろそろ切り上げるべきだろう。…