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桜田勝徳

読書

桜田勝徳

さくらだかつのり

民俗学者(1903〜79)

略歴

明治36年(1903)仙台市生まれ。少年期は、司法官であった父親の任地の各地で過す。昭和4年(1929)慶應義塾大学文学部史学科卒業。その折に柳田國男より民俗学を学び、柳田による『明治大正史世相篇』の執筆に加わる。昭和6年(1931)〜10年(1935)にかけて、九州帝国大学国史研究室の長沼賢海のもとで古文書史料の整理にあたり、九州各地を歩いて漁村の生活を調査する。

昭和9年(1934)大阪澤田四郎作らによる大阪民俗談話会(のちの近畿民俗学会)に参加。また、東京柳田國男の木曜会の一員にもなり、昭和9年〜11年には山村生活調査、12〜14年には海村生活調査に参加し、各地の調査報告をおこなう。また同じころに早川孝太郎の紹介で渋沢敬三のアチック=ミューゼアムにも参加し、渋沢の信頼のもとで漁村研究に専心。以後、漁村民俗・山村民俗の採訪、船・魚網の技術と民俗誌、海への宗教的意識、都市民俗、民具研究、民俗学の課題と方法への提言など、民俗学の各分野にわたって業績を残す。

第二次世界大戦中には中央水産会主事となり、昭和25年(1950)日本常民文化研究所理事長に就任。昭和30年(1955)農林水産庁水産資料館長に就任し、水産の人文関係資料の整備にあたる。昭和40年1965年)退任後、白梅学園短期大学教授となる。

おもな著作

『漁村民俗誌』(1934)

『漁人』(1942)

美濃徳山民俗誌』(1951)

『漁撈の伝統』(1968)

『海の宗教』(1970)

全集

桜田勝徳著作集』全7巻(1980-81)