朝ドラ「らんまん」はもちろん史実通りではないがなかなか面白い。次回は、明治14年(1881)開催の第二回内国勧業博覧会に造り酒屋の当主として日本酒を出品するため上京するところが描かれるようだ。実際には、このとき19歳で、顕微鏡や書籍を購入するため上京し、内国勧業博覧会の見物のほか、文部省博物局に田中芳男、小野職愨らを訪ね、日光などで植物採集し帰郷する。ところで、この第二回内国勧業博覧会には、旧長府藩士三吉慎蔵の娘登茂(トモ)もレースの勉強中のため出かけている。なおこの時は三吉慎蔵は宮内省に出仕し、北白川宮能久親王の御附を勤めていた。第二回内国勧業博覧会の事務総裁は北白川宮能久親王なので、御附で…