昨日は私が子供の頃の北国街道などについて述べました。ところで、『街道をゆく』は司馬遼太郎による紀行文集。街道という切り口を通じて、各地の歴史や風俗についての考察が展開されます。1971(昭和46)年に『週刊朝日』誌で連載が始まり、1996(平成8)年終了。単行本は第1巻「甲州街道、長州路ほか」が1971(昭和46)年刊行、最終巻「濃尾参州記」(未完)は1998(平成10)年刊行。 琵琶湖の北岸の滋賀県海津から北進し、福井県敦賀から武生に入り、「北国街道」を滋賀県・木之本まで至るみち、中世信濃の武士団の興亡を思った信州佐久平みち、耕作の土地に恵まれなかった人々の苦労の歴史にひかれ、新潟の低湿地を…