前にも触れたが(朝鮮半島における土地制度の変遷 番外 山辺健太郎『日本統治下の朝鮮』 - 晩鶯余録)、山辺健太郎『日本統治下の朝鮮』(岩波新書776、1971年)の38頁に次のように書いてある。下線は筆者。(2月12日加筆) 「朝鮮人が土地を抵当にして、日本人の金貸しから金を借りて、その金の返済期限を何月何日ときめるとする。この期限はたいてい一〇〇日以内であるが、約束の返済期日時になると時計の針を一時間くらいすすめておく。この奸計を知らない朝鮮人が金を返しにくると、約束の時間はすぎているというので抵当流れにしてしまうという、ちょっと考えられないようなことが行なわれていた。 買収による土地にして…