「『映画エロス』というのはヘンな雑誌で、レッキとしたエロ本であるにも拘わらず、一貫したテーマが“発情を拒否する”というセンだったんで、あんまり売れませんでした。値段も九八〇円だったし。僕達の悲願は、ただひたすら値段を下げて売れるように! だったのですが、とうとう出来ませんでした。そんで、そんなことをやってる内に、やることやり尽しちゃったので、“じゃ、もう止めよう”ということで、廃刊になりました。/『映画エロス』というのは、ミニコミでもなんでもない、レッキとしたエロ本出版社から発行されてたエロ雑誌だったのですが、貞操観念のまったくない僕達は、それを同人誌代りにして、強く生きてました。『映画エロス…