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死海

地理

死海

しかい

[英] The Dead Sea [アラビア語] البحر الميت‎‎

死海は、アラビア半島北西部に位置し、イスラエルヨルダン国境に位置する塩湖

  • 湖面の標高はマイナス418mであり、これは世界で最も低い地表部である。
  • 流入する川はあっても流出する川はない。
  • 塩分海水の7倍程度と非常に濃く、一部にある湧水の周りを除いて生物は棲息していない(「死海」の名もこれに由来する)。

もともと一つの湖だったが、1990年代後半に中央部が干上がり、南北2つに分かれた。

近年、死海の水位は過去20年間で25メートル以上低下した。周辺の人口増や、主に肥料用のカリウムを採取する企業が工場を建設して取水量が増えた一方、気候変動による少雨が続くことが要因とされている。

イスラエル地質調査局のナダブ・レンスキー博士によれば、「このまま何も手を打たなければ今後200年程度で死海は消滅する」と警鐘を鳴らしている。

イスラエルヨルダンなど周辺国は紅海の海水をパイプライン死海に注入する案も検討しているが、「生態系に与える影響を精査しきれない」(レンスキー博士)として実現していない。死海に面する各国・地域は対立し、戦火を交えた歴史があるが、水位低下は一国では対応できないことから、いかに緊密な連携を構築できるかが事態打開のカギとなる。