源氏物語「若紫」の巻で、光源氏と出会う。 ちなみに若紫とは紫の上の幼名。
たまたま療養に行った山で出会い、源氏に連れ去られる。 そして子供の頃から源氏の思い通りの女性に育てられ、 源氏の正妻である葵の上の死後、結婚する。
源氏が彼女を連れ去った理由は思い人、藤壺に似ていたから
「今の私の望みは閑散な身になって 風流三昧《ざんまい》に暮らしうることと、 のちの世の勤めも十分にすることのほかはありませんが、 この世の思い出になることを一つでも残すことのできないのは さすがに残念に思われます。 ただ二人の子供がございますが、 老い先ははるかで待ち遠しいものです。 失礼ですがあなたの手でこの家の名誉をお上げくだすって、 私の亡《な》くなりましたのちも 私の子供らを護《まも》っておやりください」 などと言った。 宮のお返事はおおようで、 しかも一言をたいした努力でお言いになるほどのものであるが、 源氏の心はまったくそれに惹《ひ》きつけられてしまって、 日の暮れるまでとどまって…
夫人のそばへ寄って、 「ほんとうはね、かわいい子を見て来たのですよ。 そんな人を見ると やはり前生の縁の浅くないということが思われたのですがね、 とにかく子供のことはどうすればいいのだろう。 公然私の子供として扱うことも世間へ恥ずかしいことだし、 私はそれで煩悶《はんもん》しています。 いっしょにあなたも心配してください。 どうしよう、あなたが育ててみませんか、三つになっているのです。 無邪気なかわいい顔をしているものだから、 どうも捨てておけない気がします。 小さいうちにあなたの子にしてもらえば、 子供の将来を明るくしてやれるように思うのだが、 失敬だとお思いにならなければ あなたの手で袴着…
幼い女王を将来の結婚相手として望む【源氏物語 64 第5帖 若紫 8】 姫を将来の結婚相手として引き取りたいと申し出る源氏 戸惑う尼君 「お母様をお亡くしになりましたお気の毒な女王さんを 、 お母様の代わりとして私へお預けくださいませんでしょうか。 私も早く母や祖母に別れたものですから、 私もじっと落ち着いた気持ちもなく今日に至りました。 女王さんも同じような御境遇なんですから、 私たちが将来結婚することを今から許して置いていただきたいと、 私はこんなことを前から御相談したかったので、 今は悪くおとりになるかもしれない時である、 折りがよろしくないと思いながら申し上げてみます」 光る君‥ 貴方…
しほしほと 先《ま》づぞ泣かるる かりそめの みるめは海人《あま》の すさびなれども 明石の君との事を紫の上に告白し、 言い訳する源氏の君💦(紫の上に by 源氏の君) 〜貴女のことが思い出されて、 さめざめと泣けてしまいます ほんの出来心の かりそめの恋は 海人のわたしの遊び事ですけれども 【第13帖 明石 あかし】 「誓ひしことも」 (忘れじと誓ひしことをあやまたば三笠《みかさ》の山の神もことわれ) という歌のように私は信じています。 と書いて、また、 何事も、 しほしほと 先《ま》づぞ泣かるる かりそめの みるめは海人《あま》の すさびなれども と書き添えた手紙であった。 京の返事は無邪…
浦人の 塩汲む袖に くらべ見よ 波路隔つる 夜の衣を 洗練された趣味のよい衣類などと共に 紫の上の手紙も届いた🌸 〜須磨の浦で 塩汲むあなたのお袖とお比べになってみてください 遠く波路を隔てた都で 独りで袖を涙で濡らしている夜の衣と 【第12帖 須磨 すま】 尚侍《ないしのかみ》のは、 浦にたく あまたにつつむ 恋なれば 燻《くゆ》る煙よ行く方《かた》ぞなき 今さら申し上げるまでもないことを略します。 という短いので、 中納言の君は悲しんでいる尚侍の哀れな状態を報じて来た。 身にしむ節々《ふしぶし》もあって源氏は涙がこぼれた。 紫の女王のは 特別にこまやかな情のこめられた源氏の手紙の返事であっ…
惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな 須磨へと旅立つ源氏に 悲しみで胸張り裂けそうな紫の上の歌🪷 〜惜しくもないわたしの命に代えて、 今のこの別れを 少しの間でも引きとどめて置きたいものです 【第12帖 須磨 すま】 惜しからぬ 命に代へて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな と夫人は言う。 それが真実の心の叫びであろうと思うと、 立って行けない源氏であったが、 夜が明けてから家を出るのは見苦しいと思って 別れて行った。 道すがらも夫人の面影が目に見えて、 源氏は胸を悲しみにふさがらせたまま船に乗った。 日の長いころであったし、 追い風でもあって午後四時ごろに 源…
生ける世の 別れを知らで 契りつつ 命を人に限りけるかな 月の光の中、 紫の上は美しく座っている。 悲しみの中の源氏の君の歌🌖 〜生きている間にも 生き別れというものがあるとは知らずに 命のある限りは一緒にと 信じていましたよ。 【第12帖 須磨 すま】 当日は終日夫人と語り合っていて、 そのころの例のとおりに 早暁に源氏は出かけて行くのであった。 狩衣《かりぎぬ》などを着て、簡単な旅装をしていた。 「月が出てきたようだ。 もう少し端のほうへ出て来て、 見送ってだけでもください。 あなたに話すことがたくさん積もったと 毎日毎日思わなければならないでしょうよ。 一日二日ほかにいても話がたまり過ぎ…
あやなくも 隔てけるかな 夜を重ね さすがに馴《な》れし 中の衣を 〜どういうわけで、 今まで床をへだてて寝ていたのでしょう。 夜を重ねてすっかり馴染んでいた私たちの仲なのに 【第9帖 葵 あおい】 つれづれな源氏は西の対にばかりいて、 姫君と扁隠《へんかく》しの遊びなどをして日を暮らした。 相手の姫君のすぐれた芸術的な素質と、 頭のよさは源氏を多く喜ばせた。 ただ肉親のように愛撫《あいぶ》して 満足ができた過去とは違って、 愛すれば愛するほど加わってくる悩ましさは 堪えられないものになって、 心苦しい処置を源氏は取った。 そうしたことの前もあとも 女房たちの目には 違って見えることもなかった…
はかりなき 千尋の底の海松房《みるぶさ》の 生《お》ひ行く末は われのみぞ見ん 紫の姫君の髪そぎの折の源氏の君の歌🪻 〜限りなく深い千尋の海の底に生える海松のように 豊かに成長してゆく黒髪は わたしだけが見るとしましょう。 【第9帖 葵 あおい】 きれいに装った童女たちを点見したが、 少女らしくかわいくそろえて切られた髪の裾が 紋織の派手な袴《はかま》にかかっているあたりが ことに目を惹いた。 「女王さんの髪は私が切ってあげよう」 と言った源氏も、 「あまりたくさんで困るね。 大人になったら しまいにはどんなになろうと髪は思っているのだろう。」 と困っていた。 「長い髪の人といっても前の髪は少…
皇太后は人生を恨んでおいでになった。 何かの場合に源氏はこの方にも好意のある計らいをして 敬意を表していた。 太后としてはおつらいことであろうとささやく者が多かった。 兵部卿《ひょうぶきょう》親王は 源氏の官位剥奪《はくだつ》時代に冷淡な態度をお見せになって、 ただ世間の聞こえばかりをはばかって、 御娘に対してもなんらの保護をお与えにならなかったことで、 当時の源氏は恨めしい思いをさせられて、 もう昔のように親しい御交際はしていなかった。 一般の人にはあまねく慈悲を分かとうとする人であったが、 兵部卿の宮一家にだけはやや復讐《ふくしゅう》的な扱いもするのを、 入道の宮は苦しく思召された。 🍂🎼…
※曲調によってカメレオンのように姿を変えてくるNumber_i。ヲタクの妄想の中では『Blow Your Cover』の彼らはコレ↑ (ファンにとって)狂乱の?『To Heroes〜TOBE 1 st Live』が終わって放心状態のところに、さらに燃料投下!4月1日のCDLVに出演決定〜〜!!(ぱちぱちぱちぱち)しかもしかも、『GOAT』は当然のこと、日頃冷静な神宮寺くんがラジオで思わず「エロい」と口を滑らし、平野くんを慌てさせたというアノ『Blow Your Cover』もTV初披露という超朗報が!いやいやいや神宮寺くん、あなた自身が1番エロいのよ、もうアイドルじゃないんだからもっとエロくて…
【あらすじ】 朱雀帝が冷泉帝(光源氏と藤壺の子供)に譲位し、光源氏が内大臣に、元の左大臣が太政大臣・摂政になる。 明石の君に女児が誕生し、光源氏はかつての宿曜を思い出して、将来皇后になる娘だと確信。光源氏は姫君のために、乳母と祝いの品を明石に送った。 秋になり、光源氏は住吉大社に参詣した。偶然、同じ日に来合わせた明石の君は、光源氏一行の豪勢な様子に気圧され、改めて身分差を痛感し、引き返す。 同じ頃、六条御息所が伊勢から帰京。病に倒れた六条御息所は、光源氏に一人娘(前斎宮)の将来を託した後、亡くなった。 ここも内容が盛りだくさんの章でした。 明石の君は女の子を産みます。光源氏は「御子は3人産まれ…
平安人の心で「源氏物語」を読む (朝日選書) 作者:山本淳子 朝日新聞出版 Amazon 『源氏物語』を読んでいると時々とっても気になることに出くわす。たとえば、源氏の君。あちこち人妻に手を出して、あげく父の愛妻と子までなしてしまうのだけれど、当時はこれ、罪にならなかったのか?会ったことのない相手に恋文をおくるのは常識!?一夜を共にした後も、まだ顔を知らないって、どんだけ暗闇!?物の怪って本当に信じられていたの?あの人この人、あのエピソード、このエピソードにモデルはあったの?叔父と姪、叔母と甥の婚姻はOK?結婚できるのは何親等から?妻と妾、女主人と女房の違いは?そういう気になるあれこれを、「平…
富士美術館で開催中の、源氏物語にちなんだ展覧会・"源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─"に行ってきました。-松岡映丘の作品が素敵でした!今回の展覧会のポスターにもなっている大きな屏風絵も素敵でしたが、「住吉詣」という掛け軸にも惹かれました。これ欲しい!-松岡映丘と源氏物語って、相性バツグンなんだなぁ、と感動しました。紫式部さま、時を超えて松岡映丘に、こんな素敵な絵たちを描かせくれてありがとうございます!-住吉詣を扱った絵は、他の作者による作品も数点ありました。人気の画題だったのですね。-空蝉と軒端ノ萩が碁をうつ場面の絵もあり、先日…
朧月夜との仲が発覚し、 追いつめられた光源氏は後見する東宮に累が及ばないよう、自ら須磨への退去を決意する。 左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、 東宮や女君たちには別れの文を送り、 一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、 生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、 源氏は悲しみを新たにする。 須磨の侘び住まいで、 源氏は都の人々と便りを交わしたり絵を描いたりしつつ、 淋しい日々を送る。 つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、 また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、一時の再会を喜び合った。 やがて三月上巳の日、 海辺で祓えを執り…
光源氏23歳秋9月から25歳夏の話。 源氏との結婚を諦めた六条御息所は、 娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する。 紫の上と結婚した源氏も、 さすがに御息所を哀れに思って秋深まる野の宮を訪れ、 別れを惜しむのだった。 斎宮下向から程なく、桐壺帝が重態に陥り崩御した。 源氏は里下がりした藤壺への恋慕がますます止みがたく忍んでいくが、 藤壺に強く拒絶される。 事が露見し東宮の身に危機が及ぶことを恐れた藤壺は、 源氏にも身内にも知らせず桐壺帝の一周忌の後突然出家した。 悲嘆に暮れる源氏は、右大臣家の威勢に押されて鬱屈する日々の中、 今は尚侍となった朧月夜と密かに逢瀬を重ねるが、 ある晩右大臣に現場を…
このブログでは、紫式部と源氏物語の名所・ゆかりの地を紹介しています。 実際に行ってみました。ぜひ、旅の参考にしてみてください♬♪(^^♪ 1.京都市内と『源氏物語』の関わりは? 2.古典の読みかたのオススメ 3.はじめての源氏物語おすすめ本:宇治十帖編 3-1 図解 眠れなくなるほど面白い源氏物語 3-2 図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語 4.まとめ 1.京都市内と『源氏物語』の関わりは? 『源氏物語』は、3部構成になっています。 第1部:光源氏の誕生~青年期 第2部:光源氏の晩年 第3部:光源氏の死後、子孫たちの物語 京都市内は第1部にあたる話の場所が多いです。 雲林院:『賢木(10帖)…
この記事の説明。 この展示へ行ってきたときの話です。 (公式のお知らせページ)『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展 -大和和紀・山岸凉子 札幌同期二人展-https://www.city.sapporo.jp/kikaku/shomu/popculture/asakiyumemisi-hiidurutokoro.html www.city.sapporo.jp 展示内容はこちらの記事参照。 『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展出展原画リスト(山岸分のみ)https://mtblanc.hatenablog.com/entry/20240314/1710419876 mtblanc.hate…
2024 年 4 月 1 日、パルファンサトリの 「 紫の上 」 がリニューアル致します! 日本の代表的な古典文学である源氏物語のヒロイン「紫の上」。光る君と出会ったばかりの初々しい若紫(わかむらさき)が、しだいに花開いていくさまをイメージしました。可憐さと知性をあわせもち、しとやかさを表現する香り。 香調 ジューシーで大粒な和葡萄のトップノートからはじまり、ローズとジャスミンのメインアコードに、スズランの可憐さをプラス。のびのびと広がる花の香りを、ベールのような透明感のあるムスクがプッシュします。ラストにはパルファンサトリオリジナルの源氏香ベースを潜ませました。 調香師大沢さとりより ”初期…
【あらすじ】 前章「須磨」から続く暴風雨がようやく、おさまります。その明け方、夢に故桐壺院が現れ須磨を離れるように告げました。すると翌朝、明石の入道が迎えにやって来たため、光源氏は明石に移ります。 明石の入道は光源氏を手厚くもてなし、また、かねてより貴人と結婚させたいと願っていた一人娘(明石の君)の話を光源氏に聞かせます。やがて文をやり取りするようになり娘に心引かれた光源氏は、明石の君と契りを交わしました。 都では、弘徽殿大后が体調を崩し、朱雀帝も夢で故桐壺院に叱責された後、重い眼病を患います。これは報いだと考えた朱雀帝は、光源氏を京に呼び戻すことにしました。この頃、明石の君は懐妊していました…
晴れ。起きて居間に行くと胃液に混じったエバ子の葉が床に落ちていた。やられた。犯猫は高さ的に恐らく六太。猫らの世話をして、昨日もらったホワイトデーのお菓子の写真を撮る。可愛くて美味しそう。ブギウギ、あさイチ。あさイチの愛でたいnipponは横浜だった。そうか、もうすぐトリエンナーレ。第一回を母と巡ったのを思い出す。溌剌とした母の姿が浮かんで切なくなるけど今もそこそこ元気だし近く会いに行かねば。家事をして、食われた葉を剪定した。 お昼は「GRABS」へ。頼んだのは、きのこムースバーガー。とても美味しい。きのこの香りがフワッと香り、バリッと焼かれたもっちりバンズにジューシーなパティ、たっぷりのシャキ…
倉本一宏先生の紫式部と藤原道長を読んだ。2024年のNHK大河ドラマは紫式部が主人公なので、その関連本の一つだろう。倉本先生はドラマの時代考証もしている。本書はタイトルが紫式部と藤原道長で、二人は同時代の人だが、一体いつどのように出会ったのかが不思議だった。何かヒントが書かれているかと思ったのだが、結論から言うと現存する一次史料からはわからないようだ。 紫式部の家系・家族 紫式部の父為時は藤原良房の異母弟の良門の子孫で、利基―兼輔―雅正―為時とつながる。母は同じく良房の兄の長良の子孫で、清経―元名―文範―為信―女とつながる。本名は不明だ。この女性は紫式部の姉、紫式部、弟惟規を生んだ後に、早世し…
ヲタクが今ハマってるのは、今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』!うん、いいですよね。汗臭く泥だらけの合戦モノから華やかな宮廷絵巻へ。脚本も演出も主役も女性が深く関わっている。こういう大河ドラマが見たかったのよ!……あ、男臭い時代劇を否定するわけじゃ、ありませんよ。たまには…たまには、ね?こういうのもいいよね、新鮮で。 『源氏物語』は、男女の愛憎が濃密に描かれていて、男性に選ばれ、通われなければ価値を為さないかのような当時の貴族社会の女性の、恋愛や結婚生活での悲哀や懊悩や怨念が溢れ返っていて、時に息苦しいほどでしたが、『光る君へ』に登場する女性たちは皆賢く、ヒロインのまひろ(吉高由里子)をはじめと…
私、明日6時起きなんですよ。寝られるのかな… 光る君へ 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド) 作者:大石 静 NHK出版 Amazon 先週アホみたいに予告編を大きめの液晶画面でガン見したものですが、アンサー出るのも体感3分くらいのタイミングでしたね。出家大作戦のほうがあととは思わなかった。あまりにも勢いが良くてドラマチックなのでこれ道長の夢オチ?って思った。先週は花山天皇の夢オチかと思ってたんだけど! 私は予告を見たら次回の構成までいろいろ想像しちゃうんですが、そらークライマックスはあっちの方だと思っちゃうじゃないよ 私はどちらかというと少女漫画脳のほうが勝つので陰謀より主人公二人の性愛になだ…
第9帖「葵」、ここまで聴いてきた中でいちばん面白いと感じた章でした。 事件がいっぱい起こり、内容が盛りだくさんなんですよね。 【あらすじ】桐壺帝が譲位し、朱雀帝が即位する。 4月、賀茂祭に先立って行われた御禊行列に光源氏も参加。お忍びで見物に出かけた六条御息所は、葵の上の一行と牛車の置き場所をめぐって争い(車争い)になり、結局牛車を押しのけられて屈辱を味わう。 その後、葵の上はもののけに悩まされる。葵の上は無事に男児(夕霧)を産むも、急逝してしまう。 光源氏は喪に服した後、若紫(紫の上)と結婚した。 まずは、車争い。そして、葵の上にもののけが取りつき、死んでしまう。光源氏は葵の上を見舞った折り…