旅館やホテルに行ったとき、そこに花が生けてあると、それだけで嬉しく、特別な気分になりますよね。そんな素敵な力を持ついけばなは、室町時代に京都で生まれました。現在も京都はいけばなの中心地。気軽にいけばなに触れられる機会がたくさんありますよ。 いけばなとは いけばなとは、一言でいうと、植物を用いた造形作品です。いけばなの起源は、仏教伝来とともに始まった「供花(くげ)」であると言われています。 そして、室町時代に書院造の建物が作られ始めると、それまでは主に神仏に供えるものであった花が、床の間に飾るために用いられるようになりました。当時は、単に「美しい花を花瓶に挿して飾る」ということに主眼が置かれてい…