家畜の飼料として使用される米。これまで栽培コストの高いコメを飼料にすることは考えられなかったが、飼料作物のバイオエタノール原料への転用等により世界的な飼料価格の高騰、単位収穫量が多く直播可能な栽培コストの安い品種が開発されるなどの環境の変化から注目を集めている。
日本においてはコメの生産過剰から、転作としての飼料作物栽培が以前より奨励されていたが、栽培品種はムギ、トウモロコシ、グリーンミレット(飼料用ヒエ)が主だった。しかしこれらの作物栽培に気候的に適していない地域も多く、用地転用や農機具の兼用が容易な資料米栽培が注目されるようになった。
籾殻のみを飼料にする場合と、茎葉と籾を同時に飼料とする場合があり、後者の場合を特に稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)と呼び、飼料米でなく飼料イネと呼ぶことがある。
北陸193号 べこあおば、クサユタカ、夢あおば
飼料用の多収穫品種の研究を進めている他、転作の補助金の対象とている。
バイオ燃料用のコメと併せて、非主食用途米と呼ばれる。