法学用語。 人間が、社会の仕組みにたよることなく本来的に保持している権利。たとえば、生存する権利、出産・子育てをする権利など。法律を学ぶ時には欠かせない思想だが、あたりまえすぎて法律にするのがはばかられるのか、憲法での包括的暗示などを除けば、条文がほとんどない。 その上、社会や法律を学ぶにつれて制限されている局面(例:死刑制度)や、権利の行使が放棄される局面(例:自殺、少子化)が目に付く。 結局のところ、「本当の意味の自然権が成立しているかどうか」は議論の対象でありつづける。
自然権とは? 「市民の自然権」を守るために国家と契約を結ぶと述べましたが、そもそも「自然権」とは何なのでしょうか。 自然権とは、「人は生まれながらにして自由かつ平等であり、生命や財産について有する天賦の権利」のことを指します。 こうした自然権思想は、アメリカ独立戦争にも大きな影響を与え、1776年には、自然権思想を体現したアメリカ独立宣言が公表されました。 われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福の追求の含まれることを信ずる アメリカ独立宣言 では、このような自然権思想は、どこから来たのでしょう…
こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは社会福祉の必要を認めないのか? 多くのリバタリアンは公的社会保障の必要性を認めようとしない。 むしろ社会保障は、現代の福祉国家に見られるような非効率的な官僚制度の肥大化と、政府による生活への介入をもたらすとして批判される。 だが私は、最小限の社会保障はリバタリアニズムも認めるべきだと考える。 画一的で各人の個別的な事情や価値観を考慮しない公的保障よりも、自助と私的相互保障に委 ねる方が大部分の人にとって満足で…
【緊急事態条項で日本でも徴兵制と戦争が始まる?!】ドイツ・ナチス政権「緊急事態条項」12年間も解除されなかった~自民・維新・国民は「緊急事態条項」で日本を破壊する反日・売国勢力なのか?~ ■議員任期延長6カ月 緊急事態条項 維新・国民など改憲案 毎日新聞 2023/3/31 https://mainichi.jp/articles/20230331/ddm/005/010/104000c ~~~ 日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」は30日、緊急事態条項のうち、国会議員の任期延長に関する憲法改正条文案を発表した。 武力攻撃などが発生し、国政選挙の実施が70日を超えて困難になったときは…
―なぜ「情容赦のない国」が生まれたのか-著:セシル・チェスタトン訳:中山 理監修:渡部 昇一祥伝社(2011/09)ISBN:9784396650476原著は、1918年に著された。当時の世界環境と(イギリス人)戦病兵であった著者の見地からアメリカ史を自分なりに消化して書き上げたものである(p6)参考文献が限られる中での史実上の誤記や本人の記憶違いは、巻末に校訂・脚注が付されている。 主な項目は、・植民地時代の黒人奴隷の位置付け・独立宣言と独立戦争・合衆国憲法・リンカン大統領・南北戦争の始まりとその後 本多勝一氏は、「アメリカ合州国」と言い表したが、アメリカ諸邦連合:USAは、「各州」と「各州…
はじめに 堕落した韓鶴子の非原理的かつ反キリスト的犯罪行為を擁護し、それどころか推進し続ける家庭連合がこの世界を破壊へと導いてきた。 韓鶴子の言行が正しいのなら何故世界はかくも惨たらしい悪が跳梁跋扈とているのだ! ヨーロッパでも中東でも極東でも、世界大戦が始まってもおかしくないほどの国際情勢を見よ! 保守勢力ならみんな知っていることだ。 韓鶴子がパンドラの箱を開けたのであらゆる悪が地上に蔓延したのだ。 左翼岸田政権に叩かれ解体されそうな中でも、プレイボーイに貢ぎ続ける哀れな女さながらに、左翼政権を切れないお利口馬鹿に甘んじるのか? 屁理屈ばかりの妖邪な家庭連合の本部スタッフのオツムに付き合うの…
こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 遺産は誰のものか? 家族に関する問題の中で、遺産相続というテーマを外すことはできない。 本書はリバタリアニズムの中で、標準的な見解あるいは有力な見解を肯定的に紹介しているが、この問題については、かなり異端的な見解を主張したい。 大部分のリバタリアンは、私有財産権の尊重を主張し、相続への課税に対して批判的である。 しかし私は、リバタリアニズムの立場からは、相続税は一番正当化しやすい税だと考える。 なぜなら、法的にどんな言い方をす…
こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 参政権を持つのは誰か? 最近日本で議論されている、外国人の参政権というテーマにも触れておこう。 これまで私は日本国憲法の用語法に従って、参政権を持つ人々、主権者を「国民」と呼んできた。 しかしリバタリアニズムの立場からすれば、ある国の国籍を持っているとなぜその国の参政権を与えられるべきなのか、その理由は明らかでない。 むしろ参政権の根拠は、人は誰でも自分が住んでいる地域を権力的に支配している政府の公的意思決定に参加する権利を持…
1月に読んだ本まとめです 「本のある空間採集: 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法」 「スピノザ 人間の自由の哲学」 「はじめてのスピノザ 自由へのエチカ」 「目的への抵抗」 「本のある空間採集: 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法」 本のある空間採集: 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法 作者:政木 哲也 学芸出版社 Amazon 全国の個人書店などの店内を訪問し、実寸して図面に起こした画集のような本。あまりにツボすぎて我慢できずに買ってしまいました。アイソメトリック図が好きで……。 紹介されているなかでは中国・四国地方の書店には行ったことのあるところもあるし、ずっと行って…
こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国家の処罰の権限 刑罰を社会全体の正当防衛の拡張として説明するとしても、「なぜ国家が、そして国家だけが、処罰の権限を持てるのか?」という問題は残る。 ジョン・ロックは『統治論』の中で、国家の処罰権は、社会契約による国家設立以前の自然状態の人々がそれぞれ自然権として持っていた処罰の権限に由来する、と主張した。 自然状態では誰もが早い者勝ちで処罰権を行使できたが、それでは社会的な紛争や不安が大きいので、国家に刑罰権を委ねた、という…
こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 自然権としての私有財産 リバタリアニズムの批判者の中には、財産権というものはそもそも国家の制定する民法や商法のルールによって創設されるものだから、経済的自由と財産権は自然権といえる精神的自由とは全く違い、国家がその内容を定める規約的な権利である、と主張する人がいる。 日本国憲法二九条二項は「財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める」とあるが、それは財産権の性質上当然のことを言っているにすぎない、というので…
アフィリエイト広告を利用しています # ジャン=ジャック・ルソーとは? ジャン=ジャック・ルソーは、18世紀に活躍したフランスの哲学者・政治思想家です。彼は、『社会契約論』や『エミール』などの著作を遺し、自由と平等と民主主義の理念を提唱しました。彼の思想は、フランス革命やアメリカ独立宣言などの政治変革に大きな影響を与えました。 ## 生い立ちと家族 ジャン=ジャック・ルソーは、1712年にジュネーヴ共和国(現在はスイスのフランス語圏)の時計師の家に生まれました。彼は、生後9日で母を亡くし、10歳で父とも離れました。彼は、寄宿学校や彫金師の徒弟などの厳しい環境で育ちましたが、読書を通して教養を身…
アフィリエイト広告を利用しています # ボルテールとは? ボルテールは、18世紀に活躍したフランスの哲学者・政治思想家です。彼は、『ペルシア人の手紙』や『哲学書簡』などの風刺的な作品を書きましたが、最も有名なのは『法の精神』という著作です。この中で、彼は、言論の自由や思想の自由、宗教的寛容などの自由主義の理念を主張しました。彼は、啓蒙思想の代表者として、フランス革命やアメリカ独立革命などの政治変革に大きな影響を与えました。 ## 生い立ちと家族 ボルテールは、1694年にフランス南西部のパリで、裕福なブルジョワの家に生まれました。本名はフランソワ=マリー・アルエといい、ボルテールは彼が用いた筆…
アフィリエイト広告を利用しています # ジョン・ロックとは? ジョン・ロックは、17世紀にイギリスで活躍した哲学者・政治思想家です。彼は、イギリス経験論の父と呼ばれ、主著『人間悟性論』で認識論を体系化しました。また、自由主義の父とも呼ばれ、主著『統治二論』で社会契約論や抵抗権を主張しました。彼の思想は、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言などの政治変革に大きな影響を与えました。 ## 生い立ちと家族 ジョン・ロックは、1632年にイギリス南西部のサマセット州のリントンで、下級貴族の家に生まれました。彼は、敬虔なプロテスタントの家庭で育ち、父の期待に応えるべく勉学に励みました。1646年には名門ウ…
コメント返し 「こすってみた」 The Adventures Of Grandmaster Flash On The Wheels Of Steel (Long Version) - YouTube Grandmaster Flash's Wheel's Of Steel Routine - All Vinyl - YouTube An Audio-Visual Guide to Grandmaster Flash ヒップホップ文化のはじまり〜グランドマスター・フラッシュとターンテーブルの奇跡の出会い | Playatuner パクリ? The Yardbirds- Stroll On - Y…
私たちは,絶滅が危惧される動物や虐待される動物に胸を痛め,動物を大事にするのはよいことだ,と信じています.しかし,そうした考えの起源は意外に新しいものです.誰もが子どもの頃に手にした『シートン動物記』の著者,テレビ番組の取材中にヒグマに襲われて死去した写真家,そして和歌山県太地町の伝統的なイルカ漁を糾弾する映画―三つの事例の向こう側に控える時代背景,交錯する思惑,政治的意図,イデオロギーを詳細に追求していく本書は,私たちの常識を心地よく覆します.気鋭の著者が書き上げた読者への挑戦状――. 動物の福祉または権利に焦点を当てる議論は,人間以外の動物に対する道徳的な位置づけに関する言説である.映画「…
(ミームを考えると、正義の女神が必要になります) 1)人権宣言 民主主義の基本は、人権宣言です。 アメリカの独立宣言(1776年7月4日)は、以下のように言います。 < われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。 > ジェファーソンのアドバイスの入ったフランスの人権宣言( 1789 年 8 月 26 日)は、国民主権の原則と国民間の社会的平…