篠沢秀夫

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篠沢秀夫

しのざわひでお

フランス文学者。学習院大学名誉教授。(1933年2017年10月26日)


おもな著作に、『篠沢フランス文学講義』全5巻(大修館書店刊)および『フランス文学案内』(朝日出版刊)がある。それらはフランス文学史を、古代ギリシア古代ローマの文化に対する劣等感からの立ち直りと、自国の言語フランス語に拠る文学の創造と展開の軌跡としてとらえた、出色の文学史である。ルネサンス以降、第2次世界大戦後までが、きわめてすっきりと、なおかつ『講義』では講義録ならではの、しゃべり口調を活かしたスタイルで、語られている。

また、篠沢秀夫は、文体学なる学を独自に考察した。文体学なる平易な名は錯誤を招きがちだが、その名から連想される内容とはまったく異なった、構造主義を視野におさめた、きわめて独自な文学研究のための、あるひとつの方法がしめされている。

それらは、レトリックに(も)富んだ蓮實重彦に拠るフランス文学研究とはまた異なった、きわめて啓蒙的な研究のいとなみである。

また、今上天皇とはご学友。クイズダービーの1枠回答者としても有名だった。

ALS筋萎縮性側索硬化症)を発症し、闘病しつつALSについての講演なども行っていた。