序文・上杉鷹山も見習った 堀口尚次 直江兼続(かねつぐ)は、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将。米沢藩〈主君 上杉景勝〉の家老。兜は「錆地塗六十二間筋兜」 立物は「愛字に端雲の立物」。 永禄7年に上田長尾家当主の政景が死去すると、上杉輝虎〈謙信〉の養子となった政景の子・顕景〈後の上杉景勝〉に従って春日山城に入り、景勝の小姓・近習として近侍したとも、仙桃院〈謙信の実姉で景勝の母〉の要望を受け幼い頃から近侍していたとも言われる。 江戸時代後期の講談や明治時代以降の講釈本などを中心に、兼続は謙信に才気と美貌を見出され、小姓・近習として近侍し、その寵愛深い衆道の相手かつ信頼の篤い近臣であったといわ…