絹の衣と金の玉座に、秘めたる御毒はいかほどか。 烏は主を選ばない 第3話を見る。 ぼんくら次男が若宮のもとに出仕し、常人がこなせない難題をブツクサ言いながら乗り越えつつ、だんだん御代の近しい所…つまりは宮廷の毒のど真ん中に近づいていく過程を描く。 人と獣の間で、抱えた獣性を下賤と切り捨てることで権力構造を維持している八咫烏の社会の実態も見えてきて、華やかに見えてグロテスクな匂いが心地よい。 ホワイトカラーとブルーカラー、貴族と奴隷を切り分ける制度は、複数の役所が複雑に絡み合う官僚制といっしょにずいぶん発達しているみたいだが、衣一つ剥けば人に劣らず烏もまた、ずいぶん畜生のようだなぁ…。 前回ぼん…