1956/日活/81分/35mm 監督:川島雄三 製作:坂上静翁 原作:芝木好子 脚本:井手俊郎、寺田信義 撮影:高村倉太郎 美術:中村公彦 編集:中村正 音楽:真鍋理一郎 助監督:今村昌平 出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、植村謙二郎、平沼徹、松本薫、芦川いづみ、牧真介、津田朝子、河津清三郎、加藤義朗、冬木京三、小沢昭一、田中筆子、山田禅二、菊野明子、桂典子、加藤温子、隅田恵子
行き場のない腐れ縁のカップルが「洲崎パラダイス」に流れ着く。かの巨匠を牽制した(?)、川島雄三監督流の人間観が見える風俗スケッチ。 製作:1956年 製作国:日本 日本公開:1956年 監督:川島雄三 出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、河津清三郎、芦川いづみ、小沢昭一、他 レイティング:一般(どの年齢の方でもご覧いただけます) ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆(ほんのチョイ役) 子どもがおもちゃにする子猫 名前:なし 色柄:キジ白 ◆天国の門 原作は芝木好子の小説『洲崎パラダイス』(1955年)。 洲崎パラダイスとは、1958年の売春防止法の施行によって姿を消した赤線地帯のひとつ。現在の東…
「この映画、猫が出てます」をご愛読いただきありがとうございます。 次回の作品は 『洲崎パラダイス 赤信号』 (1956年/日本/監督:川島雄三) かつて東京に存在していた赤線地帯「洲崎パラダイス」に流れ着いた男と女。二人は生まれ変わることができるのか?川島監督自身が愛した、スパイシーな代表作。 ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログの先頭画面上部の黒いフチの左の方、「この映画、猫が出てます▼」をクリック、「記事一覧」をクリックしていただくのが便利です。
引用元:amazon.co.jp 洲崎パラダイスとは、現在の江東区東陽一丁目にあった赤線地帯 江戸時代からあった根津遊郭が、明治21年に近くに東大ができるという理由で洲崎弁天町(当時は埋め立て地だった)に移転し、洲崎遊郭となったもの その後、第二次大戦中に工場宿舎になり空襲で焼けてしまうものの、戦後「洲崎パラダイス」として1958年の売春防止法の施工まで約13年間復活する 本作は1956年の公開 パラダイスの中での撮影はないものの、個性的なアーケイドの手前で店を構え暮らす人たちや、そこに出入りする客たちの様子を描いている 今では当時の面影を残す建物も無くなり、歴史的な資料としての価値も高い作品…
かけ、もり、が25円の時代 日本、川島雄三監督 昭和30年頃、勝鬨橋、甲斐性なしの義治と着物姿の蔦枝は持ち金もなくなり、どこに行こうかと迷っていた。 「これからどうするの」「どうしようか、どこに行こうか」二人はバスに乗って、洲崎で降りた。そこには遊郭、洲崎パラダイスがあった。蔦枝はかつてここの娼婦だった。 洲崎橋を渡るとそこは遊郭だった。橋を境にして赤線と堅気の世界とに分かれていた。二人は橋の手前の小さな飲み屋「千草」の女将お徳に働き口を頼む。蔦枝は「千草」で働き、義治は蕎麦屋「だまされや」の出前持ちになる。 客あしらいのうまい蔦枝はラジオ屋の落合に近づき、一緒に寿司を食べ、洲崎天神内の小屋で…
映画『妖刀物語 花の吉原百人斬り』がアマプラの東映オンデマンドで配信開始されているのを見つけた。 『妖刀物語 花の吉原百人斬り』 監督 内田吐夢 脚本 依田義賢 制作・配給 東映 公開 1960年9月 VHSあり/Amazon Primeビデオ〈東映オンデマンド〉、U-NEXTで配信あり 佐野次郎左衛門=片岡千恵蔵、玉鶴(八ツ橋)=水谷良重、越後屋丹兵衛=原健作、栄之丞=木村功、兵庫屋主人太郎兵衛=三島雅夫、橘屋お源=沢村貞子、太夫八重垣=千原しのぶ 妖刀物語 花の吉原百人斬り 片岡千恵蔵 Amazon あらすじ 野州佐野の絹商人・次郎左衛門〈配役=片岡千恵蔵〉は、大きな機織り場を経営し、絹織…
引用元:amazon.co.jp 1966年の作品 洲崎が舞台の作品は1950年代の「洲崎パラダイス 赤信号」以来 一方、本作は明治33年という設定だからその盛況ぶりや雰囲気などの違いも面白い そんな洲崎にある遊郭、松風楼に新しく連れてこられた18歳のお絹(桜町弘子) 貧しい生活から抜け出せず、一向に借金を減らせないお絹の両親は、可愛い娘をやむなく100円で売ってしまう 何も知らないお絹は、美しい着物や広い部屋、そして今まで口にしたことのない豪華なご飯に満足、次第に人気者になっていく ところが、先輩である「姐さん」たちが、脱走に失敗したり、病気になったり、先が見えない生活にくたびれていく様子を…
全3項目 ●代表作 ●「フリースタイル57 特集:マンガ家による 極私的偏愛映画ベスト10 PART 2」より14本 ●「cookie.shueisha.co.jp」の「集英社 Cookie」プロフィールより2本 「シェルブールの雨傘」より 全3項目 ●代表作 漫画「重版出来!」、 「レタスバーガープリーズ. OK, OK!」等 漫画家として活躍する女性の松田奈緒子が影響を受けた・好きな映画。 ●「フリースタイル57 特集:マンガ家による 極私的偏愛映画ベスト10 PART 2」より14本 激突! スティーヴン・スピルバーグ…スリラー、恐怖、カーチェイス、アクション ※白い肌の異常な夜…
読んだ 喜味こいし・戸田学「いとしこいし漫才の世界」 野坂昭如「騒動師たち」 「現代詩文庫15 富岡多恵子詩集」 鶴見俊輔「思い出袋」 大崎清夏「目をあけてごらん、離陸するから」 柴崎友香「続きと始まり」 安堂ホセ「ジャクソンひとり」 佐々木敦・児玉美月「反=恋愛映画論」 北村匡平・児玉美月「彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家」 入沢康夫「詩的関係についての覚え書」 湯川豊篇「新しい須賀敦子」 後藤明生「関係 他四編」 観た 増村保造監督「最高殊勲夫人」 黒澤明監督「用心棒」 増村保造監督「青空娘」 小津安二郎監督「長屋紳士録」 大島渚監督「愛と希望の街」 小津安二郎監督「淑女は何を忘れた…
◎新作ロードショー ローリング・ガール 《2月2日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 韓国料理・キンパの店を任された女性が、様々な客との出会いを通して成長する。(2023年 韓国 監督/クァク・ミンスン) フジヤマコットントン 《2月10日(土)から 東京 ポレポレ東中野ほかで公開》 山梨県の障害福祉サービス事業所「みらいファーム」の日常を記録。農作物や花を育てたり、綿花を栽培し、糸にして織物にする日々。(2023年 日本 監督/青柳拓) Floating Holidays 《2月16日(金)から 東京 キネカ大森ほかで公開》 産業医から適応障害と診断され、療養生活を送る女性。弟との…
◎新作ロードショー 映画 ○月○日、区長になる女。 《1月2日(火)から 東京 ポレポレ東中野ほかで公開》 2022年の東京・杉並区長選で、接戦を制して当選した岸本聡子氏と、彼女を支えた地元住民たちの記録。(2023年 日本 監督/ペヤンヌマキ) 無理しない ケガしない 明日も仕事!新根室プロレス物語 《1月2日(火)から 東京 ポレポレ東中野ほかで公開》 北海道根室市を拠点とする社会人アマチュアプロレス団体の記録。普段は別の仕事を持つ人々がレスラーとしてリングに上がる。(2023年 日本 監督/湊寛) ただ空高く舞え 《1月6日(土)から 東京 新宿 K’s cinemaほかで公開》 インド…
女は二度生まれる 4K デジタル修復版 Blu-ray若尾文子Amazon 昨日観た『妻は告白する』と同じ年に公開され、双方に主演した若尾文子は、この2作で多くの女優賞を受賞したわけだった。 原作は直木賞作家の富田常雄の「小えん日記」で、これを井手俊郎と川島雄三が脚色した。 監督の川島雄三はそれまで松竹、日活、そして東宝といった映画会社のもとで撮ってきたが、この『女は二度生まれる』は、彼が初めて大映で撮った作品。川島監督はこのあと『雁の寺』『しとやかな獣』の2本でまた、大映で若尾文子と組んで撮るのだった。 川島雄三の作品は、わたしは過去に『洲崎パラダイス赤信号』という作品を観ていて、もうほとん…
◎新作ロードショー 朝がくるとむなしくなる 《12月1日(金)から 東京 渋谷シネクイントほかで公開》 会社を辞め、アルバイトとして働く24歳の女性。仕事先で中学の同級生と再会したことから、空しかった日常が動き始める。(2022年 日本 監督/石橋夕帆) アダミアニ 祈りの谷 《12月1日(金)から 東京 YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開》 東ジョージアの山岳地帯に暮らす、イスラム教徒のチェチェン系ジョージア人たち。「テロリストの巣窟」を呼ばれた故郷を復興させようとする人々の記録。(2021年 日本=オランダ 監督/竹岡寛俊) グリーフケアの時代に 《12月1日(金)から 東…
監督 市川 昆 脚本 猪俣勝人 長谷部慶治 原作 夏目漱石 出演 森雅之 三橋達也 新珠三千代 安井昌二 田村秋子 北林谷栄 下元勉 奈良岡朋子 山田禅二 下條正巳 www.nikkatsu.com 夏目漱石の原作は読んだことがないのでわからないのですが、果たして森雅之演ずる先生は三橋達也演ずる先生の友人を殺したのか??という点。 思わせぶりなのは先生の家の女中(奈良岡朋子)との間柄。お互い、目と目と合わせるところ。明治の末、主人が女中に手をつけるのも普通だった?時代だったのもあってその後の展開になにかあるのか!!と思ったがなにも関係なかった。これは演出なのかそれとも原作では関係があるのか??…
◎新作ロードショー 映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ 《11月3日(金)から 東京 TOHOシネマズ日本橋ほかで公開》 劇場版アニメ第3弾。森の中にあるおもちゃ工場を見つけたすみっコたちが、おもちゃ作りに参加することになる。(2023年 日本 監督/作田ハズム) 理想郷 《11月3日(金)から 東京 Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかで公開》 スペインの村に、スローライフを求めて移住した夫婦。だが、二人は地元住民との対立を深めていく。(2022年 スペイン=フランス 監督/ロドリゴ・ソロゴイェン) 駒田蒸留所へようこそ 《11月10日(金)から 東京 TOHOシネマズ日比谷…
洲崎パラダイス:芝木好子著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 【映画】洲崎パラダイス赤信号 合わせておすすめ 芝木好子プロフィール ☞読書ポイント その昔、東京の片隅に「洲崎」という場所があった。この地に辿りつく女たちは訳ありで、今日も生きるために必死だ。「橋を渡ったらおしまい」と言われていた洲崎橋。その界隈で見せる男と女、人間ドラマに注目。 洲崎パラダイス (ちくま文庫 し-57-1) 作者:芝木 好子 筑摩書房 Amazon 感想・あらすじ まず、この「洲崎」という土地が、東京都の一部であったことを知らなかった(恥)。 Wikipediaによると、 洲崎(すさき)は、東京都江…
◎新作ロードショー その恋、自販機で買えますか? 《10月1日(日)から 東京 池袋 アニメイトシアターほかで公開》 職場を訪れる自動販売機の補充員に恋した男性会社員。勇気を振り絞って声をかけると…。(2023年 日本 監督/谷健二) アンダーカレント 《10月6日(金)から 東京 新宿バルト9ほかで公開》 夫が失踪した後、独りで家業の銭湯を営む女性。組合を通じて訪ねてきた男を住み込みで雇うが…。(2023年 日本 監督/今泉力哉) 親のお金は誰のもの 法定相続人 《10月6日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 成年後見制度を題材に、一家の財産管理を巡る騒動を描く。(2023年 日本…
最近読んだ本で、備忘録をつけていないものが2~3ある。 面白くなかったワケでも、ピンとこなかったワケでもないのだが、 渋谷・道玄坂・円山町の風土記に興味が向いてそのままになっている。 こんな本を読んだ 興味の傾向としては、大正から昭和初期あたりの時代の話と、何故か娼婦関連。 娼婦についてはイギリスの切り裂きジャックに端に発して、 渋谷の花街・円山町、深川の洲崎と繋がっていった。 洲崎のことは、涼しくなったら現地をぶらついてから書こうかなと。 「洲崎パラダイス」を読み、映画「洲崎パラダイス 赤信号」を観終わって、 書きたいことを温めているという感じだが、さて いつになることか。 机に積まれた本を…