秋月涼介の第二作は「密室本」 2002年刊行作品。秋月涼介(あきづきりょうすけ)としては、デビュー作である『月長石の魔犬』に続く第二作。第20回のメフィスト賞受賞後、初めて上梓した作品である。 『迷宮学事件』は講談社ノベルズの20周年記念企画「密室本」シリーズの一冊としてリリースされた。「密室本」歴代メフィスト賞受賞作家による、密室をテーマとした競作シリーズ。ノベルス版の本一冊がまるごと袋とじ、つまり「密室本」になっている趣向が凝らされていた。 文庫化はされていない。ちなみに、商業出版化されている秋月涼介作品は、『月長石の魔犬』『迷宮学事件』『紅玉の火蜥蜴 』『消えた探偵』の四作が存在するが、…