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巡洋戦艦

一般

巡洋戦艦

じゅんようせんかん

略号BC*1巡戦)。Battle Cruiserの訳語

ドレッドノートの産みの親でもあるイギリス海軍フィッシャー提督が、ドレッドノートに対応する装甲巡洋艦として開発したインヴィンシブル級が世界最初の巡洋戦艦*2である。

巡洋艦の速度と戦艦の砲力を兼ね備えた軍艦ということで、それまでの装甲巡洋艦を一気に時代遅れのものとして、時代の寵児となる。第一次世界大戦がはじまると、フォークランド沖海戦ドッガーバンク海戦では巡洋戦艦の有効性が実証され、装甲巡洋艦が役に立たないことが証明されたかに見えた。

だが、フィッシャーが「速度は装甲である」という信念を持っていたため、巡洋戦艦とは「巡洋艦の装甲で戦艦同士の砲戦に加わる」艦になっていた。そしてジュットランド海戦イギリス巡洋戦艦は3隻が沈むという大損害を出してしまう*3

ジュットランドではこの他にも低速戦艦が役に立たなかったことから速度の重要性も知られ、これ以後列強はポスト・ジュットランド型と呼ばれる高速戦艦の建造に向かうことになる。

ただし、これでただちに巡洋戦艦そのものの有効性が否定されたわけではなかった。その後の八八艦隊計画ダニエルズ・プラン等にも巡洋戦艦の建造計画は含まれている。巡洋戦艦を本当に消滅させたのは海軍軍縮条約による主力艦の制限であった。

なお、【スタートレック】のUSSエンタープライズE〕NCC-1701Eも、巡洋戦艦とされることがある。

*1:米海軍ではCC

*2:誕生当時は「弩級装甲巡洋艦」などと呼ばれていた

*3:損害の原因については、装甲の薄さだけが原因とは言いがたい部分も多々あるが